学校生活
3月10日(火)、高等学校第72回卒業式が行われました。しとしとと春の雨が降る中、女子163人、男子113人の計276人が、高等学校を巣立ちました。
例年、澤柳記念講堂で在校生や保護者の皆さま、来賓の先生方に見守られながら執り行われる卒業式。しかし今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、規模を縮小して行われました。
大人数が一か所に集まることを避けるため、澤柳記念講堂での式典は取りやめられ、各自の教室での卒業式となりました。校長式辞、在校生代表送辞、卒業生代表答辞は、中高の先生方が参列した001教室から各教室へサイネージ画面で中継されての実施となりました。
石井校長は、式辞で、人間の祖先とその遺伝子、病原菌との闘いの歴史の話を交えながら、「これから色んな人生を歩むわけだけれども、上手く行かないことがあってもクヨクヨする必要なんてない。素晴らしい価値を持った人間であることを忘れずに、次のステップに進んでほしいと願っている」とエールを送りました。また、在校生の送辞では、学校行事など学校生活のすべてで先輩方がお手本だったと、支えてくれた先輩への感謝の言葉が述べられ、卒業生の答辞では、「何事も恐れずに前に進んでいきたい」と新しい生活への意気込みが語られました。
001教室からのサイネージ中継が終わった後は、担任の先生が卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡しました。先生からは、これまで一緒に過ごしてきた高校生活を振り返りながら、生徒たちの成長を称える言葉を掛け、「落ち着いたら、みんなでまたゆっくり集まろう!」と生徒たちと再会を願っていました。また、生徒からは先生への感謝の言葉を綴った手紙を読み上げ、感極まって涙する姿も。教室は温かい雰囲気に包まれていました。
令和初の卒業生を送り出す卒業式は、いつもと違う形にはなりましたが、素晴らしい門出であることに変わりはありません。春から新しい生活が始まる卒業生の皆さん、それぞれの世界でのご活躍を願っています。ご卒業おめでとうございます。
001教室で校長式辞
生徒たちは教室で話を聞きました
在校生送辞
卒業生答辞
教室で担任の先生から卒業証書を授与されました
先生へ感謝の手紙。いろいろな思いがこみ上げてきて思わず涙