自分の気持ちと相手の気持ちに耳を傾けて — 「共感と思いやりのコミュニケーション」講座 —

学校生活

自分の気持ちと相手の気持ちに耳を傾けて — 「共感と思いやりのコミュニケーション」講座 —

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  • 2020.03.13

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 中学校2年生の「道徳」の授業の一環として、2月26日(水)に外部から講師をお招きしてコミュニケーションスキルアップ講座を行いました。
 中学生は、学校というコミュニティの中で、友人や教員と接しながら人間関係を築き、時には衝突をしながら日々「自分とは何か」、「他人とはいかなるものか」を意識しながら日々を送っています。自分とは異なる考えを持つ他者との付き合い方を学ぶことも学業とともに学校生活の大切な一部となっています。この講座は、他者とコミュニケーションを取る際のスキル「コネクション・プラクティス」のメソッドを通して、「心を穏やかに保つこと」、「共感すること」を知り、スムーズに意思疎通を図るヒントを得ることを目的として開講しました。
 この日教えていただいてのは「心が穏やかになる呼吸法」と「共感を与える・受け取る練習」です。講師に高橋眞澄氏(アイバイオテック株式会社)をお迎えして、実践も交えながらその方法を教えていただきました。「心が穏やかになる呼吸法」では、1.心臓に意識を集中する、2.深呼吸する、3.心を穏やかにする物事を思い浮かべてプラスの感情で心を満たす の3ステップを実践してみました。この呼吸法をすることで、心が整うとともに頭も冴えるとのことです。「共感を与える・受け取る練習」では、2人1組で「話す人」「聞く人」の役割を分担してワークを行いました。ある出来事により自分がどう感じたか、そう感じた理由はどんなことだったのか、その中で特に大切だと感じたものは何かを人に話すことで、各自の感情の動きの元を掘り下げていく作業を行いました。また、それを聞く人は、相手がどう感じて、どう考えているかを推測する作業を行いました。このワークは、相手が何を求めているかを推測するための練習になるとのこと。講師の先生からは「人とのやりとりでうまく通じなかったと感じることがあったら、相手のニーズを推測してみるとコミュニケーションがとりやすくなるでしょう」とのアドバイスをいただきました。
 この講座を通して、「イライラする」「傷ついた」といったマイナスの感情を抱いた時、自分に何が必要だったのか、何が足りなかったのかを知ることが大切だということを教えていただきました。生徒たちは、ワークで楽しみながら実践することで、「何が必要だったか」を知る練習が自然とできた講座だったのではないでしょうか。

  • この日の講座の進行を務められ講師のお二人  
    この日の講座の進行を務められ講師のお二人  

  • 講師のエピソードから、講師が感じたその時の感情を推測します
    講師のエピソードから、講師が感じたその時の感情を推測します

  • 心が穏やかになる呼吸法を実践する生徒たち 
    心が穏やかになる呼吸法を実践する生徒たち 

  • 講座内では実践やグループワークの時間が多く設けられました
    講座内では実践やグループワークの時間が多く設けられました

講座を受けて「相手の気持ちを推測しながら接する」ことがコミュニケーションにおいて大切だと分かった、などの感想がありました

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