学校生活
高校2年生の「ゼミナール」は、予測不可能な激動の時代を生き抜くために必要な、自ら「読む」「調べる」「考える」力、そして他者に「伝える」力をつけることを目指して昨年から始まった科目です。生徒たちは1年間をかけて、各々が興味のあるテーマを設定し、それらについて調べることを通して課題を発見し、自らの考えをまとめるという探究学習に取り組んできました。2月22日(土)、最終発表会として代表者8名によるプレゼンテーションを行いました。
ボランティアやフェアトレード、デザインと社会課題の関係、日本の伝統文化、人間の記憶力など、それぞれが自分の興味や経験から見出した多様なテーマが並びました。テーマを探究するために、生徒たちは先行研究の分析や、アンケート調査などを実施し、中には近隣の商店街で聞き取り調査を行ったり、オンラインで海外の方と交流することで意見を聴取したりと、より積極的に行動した生徒もいました。すでにある資料だけでなく、自分たちが独自に調査し、発見した視点を取り入れることで説得力のある発表が展開されました。発表の結論では、今後の課題やこれから取り組みたいことなどに触れている発表者も多く、「ゼミナール」が将来につながる授業になっていることを、生徒たちも実感しているようでした。また、聴講した生徒たちも発表に対して質問することで、会場全体で学びを深めている様子が印象的でした。
8名の発表に対して、生徒・教員のほか、ゼミナールの「現場管理者(メンター)」として協力していただいている株式会社トモノカイのメンバーが投票し、金賞・銀賞・生徒賞・優秀賞を決定しました。審査結果は以下の通りです。
【審査結果】
金賞
大安 楓「日本の伝統文化を後世に残していくためには」
銀賞(順不同)
吉田 奈央「ボランティアに関する日本と海外との違い」
髙田 奈緒美「色覚多様性者が気軽に焼肉屋を利用するには」
生徒賞
大安 楓「日本の伝統文化を後世に残していくためには」(金賞とW受賞)
優秀賞(順不同)
遠藤 結衣「自己肯定感に影響する要因は何か」
小川 菜々子「フェアトレードについて」
山内 理々香「記憶と感覚のつながりは?」
粕谷 剛士「日本観光で外国人観光客が何故京都を好むのか?」
田中 もも「令和の運動会」
001教室にて開催しました
舞台を大きく使ってのびのびと発表
舞台を降り、皆の近くで語りかける
発表者の質問に挙手で答える生徒たち
発表後はたくさんの質問が寄せられました
発表に対してコメントと投票を行います
メンターからは生徒たちの成長を評価する温かいコメントがありました
最後は発表した8人に盛大な拍手が送られました