学校生活
2月6日(木)に中学校高等学校でサイエンス教室を開催しました。サイエンス教室は、専門の研究者による講義を拝聴したり、実験・観察しながら少し高度なサイエンスを学び、その体験を通じて中高生に理系の興味を喚起することを目的として年2~3回実施しています。今回のテーマは「化石博士になろう!~木の葉化石を使って、実際に化石を見つけてみよう!~」。中学理科の橘翼教諭が講師となり開催されました。最初に橘先生から、そもそも化石とはどんなものをいうのか、実際の化石発掘の装備や道具はどういったものかなどの説明を聞きました。続いて、実際に岩石から化石を掘り出す化石採集に挑戦しました。今回は今からおよそ30万年前、更新世という時代の地層を含む岩石ブロックが用意されました。平タガネ、ハンマー、コンクリート針、ブラシなどの道具を使って、その岩石ブロックに含まれた木の葉の化石の発掘にみんなで取り組みました。
化石とは、過去に地球に生息していた古生物の遺骸やその活動の痕跡が地層に残されたもの。ミルフィーユ状に積み重なってみえる地層の隙間に、化石がありそうな層を見つけて平タガネを使って割ってみます。木の葉化石がきれいに表れると、片方は本物の木の葉化石、もう片方は重い土に押されてできた葉のコピーという説明がありました。今回は参加者全員が大小さまざまな木の葉化石を発見しました。
今回のサイエンス教室には、生徒と教員合わせて20名弱が参加。教室のあちこちで「わっ!」と化石を発見するたびに歓声があがり、みんな化石探しに熱中してあっという間に時間が過ぎていきました。最後は双眼実体顕微鏡で発掘した化石を観察しました。葉脈がきれいに表れた化石や昆虫の化石なども見つかり、大変盛り上がりました。
講師を務めた橘翼教諭
化石ができるメカニズムを聞きました
ミルフィーユ状になっている岩石ブロック。 層に沿って割ってみます
30万年前の岩石ブロックから化石を発掘します
平タガネとハンマーを使い、化石のありそうな層で割ります
開始早々化石を発見!
参加したみなさん、黙々と化石発掘に熱中していました
友達と協力しながら化石探し
化石の周りの不要な土をブラシで取り除きます
きれいにコピーされた化石
顕微鏡で木の葉化石の葉脈などを観察しました
昆虫の化石を発見!