学校生活
春の課外教室「グリュッスゴット ドイツ&オーストリア」が始まりました。
今年は男子1名、女子13名、付き添い教員2名の総勢16名での旅です。
◆【出発~第1日目】 3月23日
旅立ちに際し、ちょっとトラブルがありました。
機材の点検整備が遅れ、羽田空港を30分ほど遅れての出発でした。
13時15分離陸
ところが水平飛行になった14時に機長からのアナウンスでエンジンに不調がありこの先12時間の飛行は無理と判断して、羽田空港に引き返すことを決定したとのこと。羽田空港到着予定時刻は14時45分となりました。
羽田空港までの飛行には全く問題はないとのアナウンスでしたが…
その後無事に羽田空港に到着。
あわや旅行は中止かと危惧しましたが、羽田空港では、すでに代替の機材に変更し、新たにミュンヘン行きが準備され17時発の便で再度ミュンヘンに向かうことになりました。
出発ゲートも決定し、飛行機を降りて、ゲートまで行き一旦解散。搭乗時刻の16時30分に集合をすることにしました。
搭乗時刻に集合したものの、まだ機材の準備が遅れて結局16時50分に搭乗開始。
結局17時30分に離陸しました。
本来は12時35分発でしたから約5時間の遅延です。
現地到着予定時刻は21時15分とのこと。ミュンヘンで乗り継ぎがなくて良かったです。
ミュンヘンには20時48分に到着。入国審査を終え、荷物をピックアップし、専用バスで宿泊ホテルに到着したのは22時半でした。
こうして長かった3月23日を終えました。
◆【第2日目】 3月24日
今日はノイシュヴァンシュタイン城に行く日です。
外はひんやりしていましたが、快晴で気持ちが良い朝です。
短時間ですが、ミュンヘンの中心街を観光しました。
レントゲンが住んでいた家や、バイエルン国立歌劇場、レジデンス、マリエンプラッツ、市庁舎などを周りました。
バイエルン国立歌劇場前にて
マリエンプラッツにて
そしてバスに乗り込んで、一路ノイシュヴァンシュタイン城に向かいました。
道路は空いていて11時前にノイシュヴァンシュタイン城下のホーエンシュヴァンガウに到着しました。
ラッキーなことに城までシャトルバスが運行されていまして長い登り坂を歩くことなく行くことができました。
まずはマリエン橋からお城の全体像を見学。
快晴の中、山の中に聳え立つ、美しい姿に生徒も感動していました。
マリエン橋よりノイシュヴァンシュタイン城を背景に
その後は城内を見学、昼食後に世界遺産に指定されているヴィース教会に行きました。
教会内の荘厳な装飾、絵画を堪能し、また涙を流したと伝えられるキリスト像を見学し教会を後にし、今日宿泊するフュッセンに向かいました。
◆【第3日目】 3月25日
フュッセンを出発してザルツブルクを目指してバスは高速道路をひた走ります。途中渋滞もなくザルツブルクには予定通り11時過ぎに到着しました。しかし雨がポツリポツリと降り始め、気温も昨日とは打って変って低く、かなり寒かったです。
そんな中、市内観光のはじまりです。まずザルツァッハ川に架かるマカルト橋を渡り、メンヒスベルクの丘に登るエレベーター乗り場に行きます。100メートルを約30秒で上がり丘に到着。
雨でしたが、ザルツブルクの街全体と、ホーエンザルツブルク城を一望することができました。
マカルト橋の袂にて
メンヒスベルクの丘に上がるエレベーター内
メンヒスベルクの丘にて
丘を後にし昼食をとるレストランに行きます。
ここでドイツのガイドさんからオーストリアのガイドさんのロイさんに交代します。ロイさんは大ベテランでこの課外教室でお世話になるのはこれで3回目となります。
昼食後、外に出ると幸い雨が上がっていました。
ゲトライデ通りを歩き、祝祭劇場、大聖堂レジデンス、モーツァルトの生家を周りました。
ゲトライデ通りにて
大聖堂内 モーツァルトが洗礼を受けた洗礼盤
カエンターナ広場にて
モーツァルトの生家の前にて
ザルツブルクの最後の観光は映画サウンドオブミュージックのシーンで有名なミラベル公園で締めくくりです。映画サウンドオブミュージックのシーンで目にした場所を見学しました。
ミラベル公園にて
ミラベル公園内サウンドオブミュージックでドレミの歌のシーンで使われた階段にて
その後ザルツブルクを後にし、今宵宿泊するシュラドミングにむかいます。
バスに乗った途端また雨が降り出しました。
私たち一行の中に「お天気男君」がいるようです。
シュラドミングの街に着き、宿泊するペンション「ベルグホフ」に到着する頃は雪になっていました。
標高1500メートルに位置するからです。
ペンションのオーナーをはじめ、スタッフ総出で出迎えていただき、旅も中盤で生徒は疲れていましたが、皆温かい気持ちになり、第三日目の行程が終わりました。
◆【第4日目】 3月26日
昨晩の雪はスッカリ止み、朝から快晴となりました。
さてペンション 「ベルグホフ」ですが、スキー場としても有名なシュラドミングの街から登り、ホッホヴルツェンという山の中腹 標高約1500メートルにあります。家族経営でとてもハートフルなもてなしをしてくれる素晴らしいペンションです。
時間が経つにつれてペンションの眼前にダッヒシュタイン山塊の雄姿が見え始めました。
ダッヒシュタイン山塊をバックに
ペンションのオーナーと共に
朝食を食べながら、その景色を見た生徒たちは感動していました。個人的にはこの美しい絶景を生徒に是非見せたかったので、ホットしました。
今日の行程はザルツカンマーグート(湖水地方)巡りです。
始めにモントゼー湖に向かいます。
モントゼーは映画サウンドオブミュージックでマリアとトラップ大佐が結婚式を挙げるシーンの舞台となった教会で有名です。
モントゼーの街は観光客が少なくひっそりとしていました。
モントゼー 教会前にて
次はザルツカンマーグート最大の湖であるヴォルフガング湖のザンクトギルゲンに行きました。ここはモーツァルトのお母さんが生まれた地として有名です。
ザンクトギルゲン市役所前 ヴァイオリンを弾くモーツァルト像を囲んで
その後は同じくヴォルフガング湖畔のザンクト ヴォルフガングに向かいます。オペレッタで有名なホテル白馬亭があります。
但しホテルが改修中だったせいかこちらも観光客は少なく夏の喧騒がウソのようでした。
白馬亭前にて
巡礼教会 を見学し、レストラン Zum weissen hirschenにて昼食をとりました。
ヴォルフガング湖を後にし、次はミュージカル「エリザベート」の舞台としても有名な温泉保養地バートイシュルに向かいます。
そして湖水地方最後は街全体が世界遺産に登録されているハルシュタットに行きました。
湖畔沿いに所狭しと建ち並ぶ家々が湖水に映え、息をのむ美しさでした。
ハルシュタット湖畔にて
ハルシュタット絶景ポイントにて
その後はドライバーさんの計らいでダッヒシュタインの西側つまりペンションから見えた裏側が見える道を通り、アンナベルク (スキー世界選手権で何回も優勝したオーストリアのヒーロー、マルセル ヒルシュが生まれたところ)なども通ってシュラドミングに戻りました。
明日はウィーンに向かいます。
◆【第5日目】 3月27日
シュラドミングの朝は雪でした。
スキー場はハイシーズンのように雪が降り積もり、ゴンドラやリフトはフル稼動です。
ペンション ベルグホフの皆さんとお別れし、ウィーンに向かいます。
途中まで降っていた雪はウィーンに到着する昼頃には止み良い天気になりました。
昼食をとって、シェーンブルン宮殿に向かいました。
シェーンブルン宮殿前にて
シェーンブルン宮殿庭園にて
シェーンブルン宮殿内を見学し、その後はホテルに行きます。今宵はオペラ鑑賞をしますから、あまり無理な行動はしません。
ホテルでしばし休憩をし、オペラに行くために着替えをし、バスでオペラ座に向かいます。
本日鑑賞する演目はリヒャルト シュトラウス作曲歌劇「薔薇の騎士」です。
ウィーン国立歌劇場でこのオペラを観ることができるのは大変ラッキーだと思います。
休憩を入れて4時間を超える上演時間でしたが、一流の歌手の緻密なアンサンブルとそれを支えるウィーン国立歌劇場管弦楽団の美しく、完璧な音色に生徒も心を奪われたようで、皆口々に感動したと言っていました。
ウィーン国立歌劇場正面入り口にて
薔薇の騎士 終演後のカーテンコール
こうして旅の5日目を終えました。
◆【第6日目】 3月28日
本日はウィーンでの滞在2日目です。
朝食を済ませた後、ホテルを出発し、近くの市立公園内を散策しました。
桜が咲いていたのでそこで集合写真を撮ります。
市立公園にて
そして公園で有名なヴァイオリンを弾くヨハン シュトラウスII世像前でも記念撮影。
ヨハン・シュトラウスII世像前にて
ウィーン美術史美術館にて
その後はStrassen bahn(路面電車)にて ウィーン美術史美術館へ向かいます。今日は各自が路面電車や地下鉄乗り放題
の24時間券を活用して美術館を見学した後、ウィーン市内のグループ別自由散策をします。
美術館にてブリューゲルやルーベンス、そしてベラスケスの名画を鑑賞しました。生徒たちは写真でしか観たことがない作品を目の当たりにして、感動していました。
路面電車にて
美術館を後にして、オペラ座前のカールスプラッツに行き、再集合場所を確認して一旦解散しました。
約3時間後にオペラ座前に再集合です。
昨夜オペラを鑑賞したオペラ座内部のバックステージツアーに参加します。
昨夜オペラを鑑賞した舞台裏を見ることが
でき、オペラの表と裏を知ることができました。
生徒たちは自由行動で多くのお土産を持っていましたので、一旦荷物を置きにホテルに戻ります。
荷物を置いて、プラター遊園地に向けて再出発です。ホテル前の駅から地下鉄を乗り継いで約30分でプラター遊園地に到着しました。
入り口で再集合時間を確認して一旦解散し、生徒たちは各々園内のアトラクションに興じ短時間ですがヨーロッパの遊園地を堪能しました。
プラター遊園地にて
そして日が暮れる頃には遊園地を後にし、ホテルに戻り6日目を終えました。
明日は帰国日です。
◆【第7日目】 3月29日
今日は帰国日です。
生徒たちは昨夜から荷物のパッキングに勤しんでいたようです。
ウィーン シュベヒャート空港へはホテルからバスで30分ほどです。
空港到着後チェックインを済ませオーストリアのガイドをしていただいたロイさんとお別れしました。
ウィーン シュベヒャート空港にて
そして出発ゲートに行き日本に向かって機内に乗り込みました。