伝統の復活も!夏の恒例行事  海の学校・山の学校

学校生活

伝統の復活も!夏の恒例行事  海の学校・山の学校

中学校1年生、2年生は夏に大きな経験をします。1年生は富浦で行われる「海の学校」、2年生は槍ヶ岳をはじめとした北アルプスの山々に挑む「山の学校」です。

今年の山の学校は、7月22日(火)の槍ヶ岳Ⅰ班・白馬岳Ⅰ班の出発を皮切りに、全8班(槍ヶ岳Ⅰ~Ⅲ班、白馬岳Ⅰ~Ⅲ班、唐松岳Ⅰ・Ⅱ班)に分かれて実施しました。最長4泊5日にわたる行程です。どの山にチャレンジするかは、春の大山登山の様子や各自の身体能力にあわせて決めました。とはいえ、どの山も3000m級。その道程は簡単ではありません。前日には、体調確認や荷物の最終チェックのため登校をして、万全な体制で出発しました。
経験豊富や先生やガイドの方と一緒に、高山植物を見たりしながら、頂上に向かって一歩一歩進んでいきました。急な岩道を登っていると、「自分の足に自分の命が掛かっている」と実感することも。だからこそ、苦しさを乗り越えて見た景色はきっと忘れられないものになったことでしょう。天候により、残念ながら頂上まで辿り着くことができない班もありましたが、大きな怪我もなく、無事全班が行程を終えることができました。


  • 槍ヶ岳の頂上を目指すルート。険しい道を一歩ずつ慎重に登っていく


  • 雲海の素晴らしさに圧倒させられる


  • 燕岳で北アルプスのパノラマを堪能


  • 山頂に到達出来た喜びを友人と分かち合う

また、海の学校は、前班(梅・藤・桃・柳組)が7月23日(木)~26日(日)に、後班(桜・皐・橘・椿組)が7月27日(月)~30日(木)に実施しました。
海の学校の大きな柱は、生命の源である海と触れ合いながら「命について学び、考えること」。その1つの取り組みがライフセービング実習です。いざという時の自助・共助の精神と技術を身につけるため、浜での訓練やホテルで心肺蘇生実習(CPR)、学科講習を受けてNPO法人日本ライフセービング協会公認の資格「Water Safety」を取得し、自信をつけました。
また、今年は、海の学校伝統の遠泳が復活。半世紀以上続く海の学校では遠泳を行うのが恒例となっていましたが、東日本大震災を機に実施を見送っていました。しかし今年は富浦の海が待っていてくれたかのように空・海ともコンディションが良く、安全性には最大限の配慮をした上で、遠泳を実施。海の学校の前に行われた学園大プールでの水泳記録会で1500m、2000mを完泳した生徒たちが、約40分間の遠泳に臨みました。中学生、サポートするライフセービングクラブの高校生、教員にとってもこれは大きな「挑戦」。この挑戦を果した感動は、ひとしおでした。
このほか、担任団セミナーとして「釣り」、「ビーチコーミング&クラフト」、「球技スポーツ」、「ヒストリー&ミステリーツアー」が開かれ各自好きなセミナーを受講したり、夜には訓練の休憩時間などを利用して練習したコントや、歌・ダンスなどを披露するお楽しみ会が開かれたりするなど、楽しいこともいっぱい。充実の4日間となりました。


  • 中学生と高校生が一体となって楽しくウォーミングアップを行います。


  • 心肺蘇生実習の様子。ここで学び得たことを家族などに伝える事後学習も実施します。


  • 穏やかな富浦にしては珍しい最高の波!中学生は時間を忘れ,先生や高校生たちと一緒になり夢中で波乗りをしていました。


  • 「伝統をつなぐ」。まっすぐに隊列を組み、遠泳に挑戦。周りでサポートしてくれる高校生、先生からの声が支えになりました。

活動報告一覧