あの酷暑だった夏が過ぎ、朝晩は、めっきり涼しくなった今日この頃です。
 先日、学園創立100周年記念合同体育祭を無事終えることができました。10年ぶりに幼稚園児から大学生までが一堂に会し、運営されたこのイベントは、以前は、毎年開催されていました。しかしながら、2500名の参加者からなる合同体育祭は出番が少なく、中高生にとってはあまり評判の良いイベントではありませんでした。それでも当日は2500名が一体となり、初めて6色縦割りの対抗戦形式として実施され、10月の陽気としては異例となる30℃を越える暑さにも関わらず、それ以上の熱気で生徒達が記念体育祭を盛り上げてくれました。
 その記念体育祭で記録映像に協力してくれたメディア・アート部に所属する二人が、今回のゲストです。TBS主催第20回DigiCon Asia Japan Awardsのユース部門で撮影技術賞を受賞した監督と映像監督だそうです。さて、どんなインタビューになるでしょうか?

記念体育祭、お疲れ様でした。いつも学校説明会で使わせてもらっている映像の協力も有難う。まずは、第20回DigiCon Asia Japan AwardsのYouth部門入賞、おめでとう。これは、どのようなコンクールだったのですか?
Y) このコンクールには、18歳以下のユース部門と一般の部があります。アニメやドキュメンタリーなど映像のカテゴリーが広く、幅広いジャンルがあり、大会規定で15分以内の作品というルールがあります。最終選考の上映会では、9作品が発表し、その1つが僕らの作品でした。
特に制作上で苦労したことは、何ですか?
H) 僕は、映像監督だったので、特に絵面、映像に力を入れ、綺麗な映像で見せたいということに力を入れました。8月1日がクランク・インだったのですが、とても暑く大変でした。
脚本は、どんな内容でしたか?
Y) 自分の好きになった女の子が、すごい秘密を抱えていて、そこから話が展開するようにアイデアを練っていたのですが、最初考えていたラブ・コメディーが上手く行かず、先生からのアドバイスもあり、最終的にはホラー映画になりました。
顧問の先生からは、どのようなアドバイスをしてもらったのですか?
Y) 脚本としての根底にある概念をしっかりと固めて作るようにとアドバイスをしてもらいました。
なるほど。そもそも何でメディア(アート)部に入ろうと思ったのですか?
Y) 元々、映像を撮ったり、作るのが好きで、小さい頃から父のカメラを使い、コマ撮りとかアニメを作ったり、色々とやって遊んでいました。中学の時は、吹奏楽部でしたが、自然な流れでメディア部に入ることになりました。
H) 僕も小学生の時から写真を撮るのが好きで、中学時代は、クラスの発表とかを積極的にやっていました。中学は野球部だったので、そのまま野球を続けるかどうか、技術系か運動系かで迷いましたが、結果的にメディア部を選びました。
顧問の先生は、どんな先生ですか?
Y) 生徒とのコミュケーションを取り易い先生で、作品作りなど何でも気軽に相談できる先生です。
H) 僕も同じ印象で、困った時に聞き易い、授業も担当してもらっているのですが、進路のことなど何でも相談し易い先生です。
座右の銘とか自分のモットーとしている言葉はありますか?
H) 『全力疾走』が好きな言葉です。勉強でも何でも全力を尽くす、これを心掛けています。
Y) 『やるなら妥協はしない』中学の吹奏楽部の顧問の先生から口癖ように「どうせやるなら妥協はしたくない」と常に言われたことが心に残っています。
二人とも同じような思いなので、気が合うのかな。(二人とも頷きながら笑い)それでは、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
Y) 高校生のうちは、更なる大会を目指し、最優秀賞、1位を取りたいです。将来的には、映画関係の仕事に就きたいと考えています。
H) 僕は、映像関係、フォト・グラファーとかビデオ・グラファーとか、そのような仕事に就きたいです。
まだ、これからも色々なコンクールにエントリーしているそうですね。最優秀賞を受賞したら必ず報告に来て下さい。これからも勉強に部活に頑張って下さい。今日は、有難う。

 具体的な目標を立て易い運動部とは違い、どのような思いで活動しているのか、その思いを聞くことが出来ました。しっかりとした信念を持ち、目標に向け、部活動に取り組んでいる姿勢に共感しました。成城には、大林宣彦監督をはじめ、若手では『東京喰種トウキョウグール』の萩原健太郎監督など映画関係で活躍されているOBが多数いらっしゃいます。このような生徒たちが、将来、映画界で活躍する日を楽しみにしています。11月2日、3日は、本校の文化祭になります。メディア・アート部の展示発表も楽しみです。