女子ホッケー部が、5年ぶりに東京都総合体育大会で優勝し、関東大会進出を決めました。成城学園と女子ホッケー競技との繋がりは古く、1931年に開催された第1回全日本女子ホッケー選手権大会で成城高等女学校が優勝して以来、第8回大会まで何度も上位に入賞を果たしています。元々、西日本で盛んな競技ではありますが、2020年東京オリンピックの正式競技でもあり、成城関係者が、スタッフとして活躍するシーンも多く見られることと思います。
 さて、今回は、優勝を決めたキャプテンと副キャプテンに話を聞いてみました。

都総体優勝、関東大会出場、おめでとう。久々の優勝ですが、率直な感想を聞かせて下さい。
N) 10大会、5年ぶりの優勝になります。率直にうれしいのが一番ですが、これまで支えてくれた方々に感謝の気持ちで一杯です。
S) これまでお世話になったコーチが、最後の指揮となるので、コーチの為にも頑張りたいし、悔しい思いをした先輩達の分も頑張りたいと思います。
試合開始早々、最初にペナルティー・コーナー(PC)※を取って、先取点を奪ったよね。これで、勢いがついたのかな?
※守備側が5名に制限され、得点チャンスとなるホッケーの特徴的なプレイ
S) 自分達のチームの強みはPCなので、まずPCを取ることを目標にし、その練習成果が実りました。
N) 第1クォーター5分で得点が決まったので、これで勝ちを確信しました。
そんなに早く勝てると思ったの? 相当な自信だった訳だね。見ている方は、ハラハラドキドキでしたよ(笑)。ところで、どうしてホッケーを始めたの?
N) 中学生の時はバレー部に所属していましたが、高校でも厳しい部活を全力でやってみたいと思い、始めました。
S) 私は、公立中学校から入学したのですが、入学前のオープン・キャンパスで体験したことがきっかけとなり、入部を決めました。
勉強との両立は、どのような工夫をしていますか?
N) (他大学)受験コースなので、電車の中とかで暗記をするなど、時間的な工夫しています。また、チームメイトに勉強のできる部員が居るので、その子を目標に頑張っています。
S) 私は、集中する時は集中できるタイプなので、オンとオフの切り替えをしっかりとすることを心掛けています。
なるほど。それでは、是非これを後輩達に伝えたいと思うことを教えて下さい。
N) これからすごく悩むことも多いと思いますが、何事にも最後まで諦めずに突き進んで行ってもらいたいと思います。
S) 第三者的な中立となる人の意見をしっかりと聞いて、自分の我を通さず、頼る時は仲間を信じて頼ることを忘れないでもらいたいです。
Sさんは、チーム内でも相当苦労したことが分かる、後輩達へのメッセージですね。それでは、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
N) 私は、やりたいことが多いので、まだ具体的な将来の夢はありませんが、この部活動で学んだことを生かして行きたいです。色々な形で、人を助けるような仕事に着けたらなと考えています。
S) 私は、人と関わる仕事をしたいと思っています。仲間と協力して、何かを作り上げるチームプロジェクトのような仕事をしたいです。
是非、関東大会を勝ち抜いて、インターハイに出場目指して頑張って下さい。今日は、色々と聞かせてもらって有難う。
二人) 有難うございました。

チームスポーツは、選手一人ひとりの個性がぶつかりながら、チームの雰囲気が作られていきます。自称我が強いというSさんも仲間とぶつかり合いながら大きく成長している発言が、何度もありました。また、Nさんは、常に中立でチームメイトの意見をまとめながら頑張って来たようです。この苦労が、チームスポーツの素晴らしい所であり、選手を大きく育てあげます。今、スポーツ界では、スポーツ倫理が問われる事件が多発していますが、本来のスポーツの素晴らしい所が、もっともっとクローズアップされて欲しいものです。