朝晩は、大分涼しくなり、学園の木々も秋めいて参りました。中間テストが終わり、教室では、答案返却が始まり、点数を見た生徒の大きなリアクションの声が聞こえます。
 秋は、学園祭のシーズンになりますが、本校も11月2日・3日と成城学園文化祭が行われます。ただ他校と違う点は、幼稚園から大学までが一斉に開催となる所です。小学生が中学や大学の文化祭を見学したり、中学生が初等学校や高校の文化祭を見学に行ったりします。この2日間は、生徒をはじめ教職員・同窓会までが文化祭一色になる大イベントになります。
 今回のゲストは、その文化祭の中学校を取り仕切る実行委員長と副委員長です。今年の文化祭の見どころなどを聞いてみました。

常任委員長と副委員長に聞く

文化祭が1週間後に近付いて来ましたが、今年のスローガンは『Memory』ということだけど、どのようなメッセージを伝えようとしているのか教えて下さい。
S : 高校と同じタイトルなのですが、中学校としては、この校舎でやる最後の文化祭なので、みんなの記憶に残るような、思い出に残るようにという思いが込められています。
H : 今年が、一つの区切りとして、来年から新校舎になるスタートであるという意味を込めて『Memory』としました。
なるほど。それでは、今年の文化祭の見どころは、何ですか?
S : ステージ企画になります。今までにない公開ラジオ収録のような企画で『じゅんPの生放送』という企画をはじめ、部対抗バトル、バンド演奏やダンスなど盛り沢山の企画があります。
面白そうだね。他には?
H : 澤柳記念講堂が、新しくなって初めての文化祭なので、昨年出来なかった大きな舞台での各部の公演も楽しみです。
ところで、何で文化祭実行委員をやろうと思ったの?
S : 昨年も文実(文化祭実行委員)をやっていたので、自分の経験を活かせたらなあと思い、立候補しました。
H : 私は、中1・中2と運実(運動会実行委員)だったので、3年生でも運実をやろうと思っていましたが、ジャンケンで負けてしまい、文実になりました。でも、新しいことにチャレンジしてみるのも面白いと思い、引き受けました(笑)。昨年度の経験者が、S以外にいないので、何かお手伝いが出来ればと思いました。
経験者が、一人しかいないというのも大変だね。
S : でも、みんなが知らないというのを逆手にとって、型にはまらない新しいことをやってみたいです。
これまでの文化祭で、特に思い出に残っていることは、ありますか?
S : 1年生の時に、文実がお揃いのパーカーを着て、活動している姿に憧れました。
H : 私は、初等学校から成城なので、文化祭は楽しい思い出しかありません。でも中学生になって、企画作りからすべて会議で作り上げて行くというのは、とても新鮮に見え、こんなに大変な思いをして形になって行くというのは、驚きでした。
文化祭に向けての抱負を聞かせて下さい。
S : ご来場頂くお客様にも生徒の皆さんにも楽しんでもらいたいです。
H : 楽しんでもらうことを第一に、他校には見られない成城らしさ、成城の良いところをアピールして行きたいです。
それでは、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
H : 具体的な実感が湧かないですし、これから私自身がどのように変わって行くか分からないので、何とも言えませんが、自分が出来ることを広げて、自分の夢が叶うようになれたらなあと思います。自分の個性を広げられるようになると良いと思います。
S : まだ、何も決まっていませんが、先日学園高校の説明会を聞いて思ったのですが、色々なものに興味を持って主体的に自ら考え、進められれば良いと思います。
今日は、色々と聞かせてもらって有難う。これから、まだまだ準備に忙しいと思うけれど、頑張って下さい。文化祭の成功を祈っています。

 言葉を選びながら慎重に答える二人ですが、常に自分中心ではなく、仲間を第一に考えていることに感心しました。企画を進めて行くに当たり、意見がぶつかったり、嫌な思いをすることもあったかも知れませんが、そんな雰囲気を少しも感じさせず、思いを語ってくれました。是非、多くの方にご来場頂き、実際に彼女らの活躍ぶりを見て頂きたいと思います。