銀杏並木の黄色に青空が映える。春の桜もいいけれど、この時期の銀杏もなかなかである。ただこれからの落ち葉が厄介だ。

　12月にかけて、成城街の成城自治会、卒業生の成城地区成城会、そして成城学園が協力して落ち葉掃きを行う。きまった曜日のきまった時間帯ではあるが、都合のつく人たちが集まって学園前の歩道をきれいにする。成城学園に通う児童・生徒・学生・教職員が毎日利用する駅と学校までの往復の道が快適であるのは、学校にいる間は気が付かないが、成城の街を愛するたくさんの人たちのはたらきのお蔭なのである。
　ところが、我が校の生徒たちは道いっぱいに広がって歩く、すれちがう一般の人たちの急ぐ足を止めてしまう、ときに不愉快な思いをさせてしまう、と皆さまの好意を無にすることがしばしばである。一人ひとりは「いい子」たちでも、集団になると周囲が見えなくなってしまうようだ。自戒をこめて、生徒たちにマナー向上を改めて訴えよう。