• 前の記事
  • 2011.11.14

    学校歳時記 18 秋風に吹かれて、多摩川縁を駆ける

    学校歳時記

  • 次の記事

高校屋上から見える富士山

 「競歩」大会ではなく、「強歩」大会である。途中徒歩を交えてもよいが、制限時間内にゴールしなければならない。タイムを狙う生徒は10kmの距離を駆け続ける。マラソン大会と称してもよさそうなものの、来年で第60回を数える中・高の持久走行事のことを伝統的に「強歩大会」と呼んでいる。
 今年も多摩川河川敷に近い二子玉川緑地運動場と土手をコースに中学校は9日に実施され、高校は17日を予定している。
 真冬のような寒い日があったり、初秋の頃のような小春日があったりと、体調管理の難しい日が続くが、季節は確実に晩秋に向かっている。空気が澄み渡る晴れた日には、西に富士の山が望める。「がんばれ!」の声援とともに、中高生がひたすら走る行事に11月の風物詩を感じるのは、私だけであろうか。
 今週末、中学生はクラス合唱、学年合唱を披露して、秋の学校行事のフィナーレを飾る。集団で力を合せて一つのことを成し遂げる事も、一人ひとりにとってかけがえがない。