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  • 2012.01.23

    学校歳時記 26 「おはよう」で始まる冬の登校風景

    学校歳時記

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登校指導

 吐く息が白くなり、凍えるような寒い朝。小田急線成城学園前駅に降り立つと、改札口で蛍光色のウィンドブレーカーを羽織った生徒や教員たちが「おはよう」と出迎えてくれる。背には「成城学園」の文字が目に映える。

 16日から今月末まで、通学路沿いに銀杏並木まで毎朝十数名の学園関係者が立って、近隣の皆様の駅へ急ぐ足にご迷惑をお掛けしないように、登校中の園児・児童・生徒たちに「指導」を行なっている。学園長、常務理事までが片側通行を率先垂範し、道幅いっぱいに広がって歩くことのないよう、すれ違う一般の方々の邪魔にならないように、と指導するのが、今回の眼目である。常任委員の生徒たちにも協力してもらい、学園挙げてのマナー・モラル向上キャンペーンである。

 裏を返せば、それだけ「苦情」が多かったということ。地域に愛される学園になるためには、成城の地で一日の大半を過ごす私たち皆が、日頃から「地域の中の学校」や「共生」・「協働」について深く考えることが大切だ。それから、通学範囲の広い私立学校でもある。小田急線の車内でも、成城生のマナー・モラルを問われることも忘れてはならない。