自分ではFacebookもTwitterもやらない。ネットは毎日のように利用しているが、これらのメディアとは無縁だと思っていた。しかし、このブログが更新されると学園のページにリンクしたFacebookに告知されていて、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまっている。私の名前も顔写真もそこには載っていて、現代社会ではこういうことから逃れるのはなかなか難しいのだろう。
 生徒たちの人間関係のトラブルもネットを舞台に起きることが増えている。ネット上の書き込みに腹を立ててケンカになったり、Lineの仲間から外されて辛い思いをしたりと、学校には見えないところに原因が生まれてしまう。
 生徒だけでなく最近は保護者も同様である。不確かな噂がネット上に出回って、それに振り回されるようなことも起きている。便利の裏には、予想外の落とし穴が掘られているのだ。
 しかし、嬉しいこともある。ご承知のようにFacebookには「いいね!」という機能がついている。人によっては何百・何千も「いいね!」をもらっているようだが、私もたいがい毎回30人前後の人が「いいね!」を押してくれる。よく見るとそのうちの半分くらいは、学園関係者だったり、もと教え子だったり、もと教え子のママだったりして、知っている範囲の方である。ありがたいことだ。後の半分はたぶん直接は知らない方だと思うが、なんで私のつまらんブログを読もうと思ったのか謎ではあるが、これもまたありがたい。たった30人の方でも読んで下さってると思うとやはり励みになるのは確かである。しかしここにも落とし穴がある。「いいね!」の機能を知った頃、ついつい何人が押してくれているかが気になって、何度も見てしまったことがある。ネットのあらゆる側面に中毒性の力が潜んでいることを感覚として初めて体験したのだ。無防備な生徒がネットにはまり込んで昼夜逆転の生活に陥るというのも、こういう力のなせる技なのだろう。
 渡辺前副校長が書いていたブログ「共に成る」を引き継いで、何となくはじめた「出たとこ勝負」も今回で節目の50回となった。今回は読んで下さってる方へのお礼を込めてご挨拶の文章を書くつもりだったが、妙な内容となってしまった。
 先日、担当教員が欠勤でたまたま補講に行ったクラスで「出たとこ勝負って、どういうテンポで発信してるんですか?最近けっこう更新してますよね」なんて生徒に言われた。そうやって直接コメントしてくれるのがやっぱり一番嬉しい。