2学期が始まったところで、中学校では1学期の成績優秀者の表彰を行った。
 これまで、スポーツや合唱など学校行事ではいろいろなレベルで賞状授与をおこなってきたが、勉強の分野では学校全体としては実施してこなかった。学科レベルでは英語科が辞書引きコンテストで賞状を出していた程度である。勉強は他人と競争するものではないという意識が強かったためかもしれない。しかし、あらゆる分野で生徒を褒めたい、という発想から今回初めて学期成績の良かった生徒に校長から賞状を渡すことにした。
 先述したように競争ではないので順位には関係なく、学校が決めた基準をクリアした生徒を表彰対象としたが、今回は科目ごとではなく、全科目の総合という形で行った。その結果1学期は中1が10名、中2が3名、中3が13名、計26名の生徒が表彰を受けることとなった。
 筆記科目のテストが優れていても、体育で表彰を逃した生徒がかなりいて、本校で良い成績が最も取りにくい科目は体育であることがわかった。彼ら26名はペーパーテストだけでなく、体育や芸術などの実技科目にも力を入れているすばらしい生徒であることは間違いない。