• 前の記事
  • 2012.09.20

    出たとこ勝負 10  生徒が運営する「校内大会」

    出たとこ勝負

  • 次の記事

 校内大会(球技大会)を3日間おこなった。運営は自治会に任せている。ちなみに本校では生徒会をずっと自治会と呼んできた。名前にふさわしい組織かどうかは自信がないが、「自分たちのことは自分たちで」という思いは成城学園中学校らしいと言えるだろう。その自治会の先頭に立つのが常任委員会だ。
 常任委員長には「オレの後ろには50人の教員がいるが、キミの後ろには730人の生徒がいる。キミの方がずっと強いんだぞ。その自覚を持てよ」と言ってある。

 さて校内大会だが、スケジュールを組み、グランドやコートを整え、審判を手配し、得点を集計し、種目ごとや総合の順位を出し…と常任委員たちはいろいろな活動をこなして、今年も成功に導いてくれた。審判なども部活動を中心に生徒の手で行われた。もちろん自治会担当の教員がこっそり・しっかりサポートしてはいるのだけれど。
 始まる直前に、委員長が私に「開会式の挨拶をお願いします」と言いに来た。しかし引き受けなかった。「キミたちの校内大会だ。キミが挨拶しなさい。」

 すべては経験だ。生徒からチャンスを奪わない。そう心がけている。