成城学園前駅の駅ビル「コルティ」の中に三省堂書店がある。そこに司書教諭が生徒数人を引率して、選書ツアーに出かけた。彼らの希望の本を中学校の図書室で購入するという企画だ。
 6月に実施した「読書週間」の際、図書室にある本を紹介するPOPを書くよう、全校生徒に図書委員会が呼びかけた。全員が書いたクラスもいくつかあったが、応募の中で特に良いものをたくさん書いてくれた生徒を選び、9月になってから選書ツアーに招待したのだ。
 成城学園中学校では生徒の読書量を増やすため、中1・中2では国語の時間に「読書」という時間がある。図書室で自分の好きな本を読む時間だ。また、中・高それぞれに専任の司書教諭を置いて、図書室の運営が円滑に進むよう努力している。生徒の図書委員会もおすすめの本をポスターにしたり、読書会を開催したりと頑張っている。
 子供の読書が減っていると言われている現代においても、これらの活動を通して、本校の中学生には本好きが多いように思える。
 ツアーは選んでくれた本の中から司書教諭のチェックを経て、90冊ほどの本を購入することとなった。