節電の夏

暑中お見舞い申し上げます、という挨拶がしっくりするくらい、今年の夏もこれからますます暑くなりそうだ。せめてエアコンを効かせて室内では快適に、などとは思ってもいない。4月の始業式で「被災地の人たちに対して私たちのできることの一つに<節電>があります。」と言った手前、有言実行あるのみである。学園からも9月22日までの電力需要増加が見込まれる夏季に、電力使用量15%削減要請が中学校、高等学校にも来ていて、節電の遣り繰りに追われている。
その一方で、学校に子どもたちを通わせている保護者の心配や関心事は、部活動中や体育の授業中等での本校の熱中症対策である。猛暑の中での激しい運動は避ける、水分補給は欠かさない、保健指導の側からも注意喚起は怠っているつもりはない。
日本の夏の暑さは熱帯地方並みだ、とも言われる。原発問題に揺れる日本列島にあって今夏を乗り切ることは、私たちの底力の見せどころなのかもしれない。