中学校の夏休みは、7月下旬に行われる『海の学校』『山の学校』から始まります。8月になるとそれぞれの部活動や大会・合宿があり、先生も生徒も長期休暇とは名ばかりで、慌ただしい日々が続きます。そうした中、この夏休みに14名の生徒がオーストラリア短期留学に参加しました。1学期から英会話は勿論のこと、現地の地理や歴史、日本の紹介など多くの事前学習をこなし、当日に臨みました。帰国報告を聞くと、どの生徒も想い出深い貴重な体験をして来たようです。今回のゲストは、このプログラムに参加した二人の生徒に話を聞きました。

副校長ブログ3

それでは、この夏、オーストラリア留学に参加した二人にインタビューしたいと思います。まずは、 参加した感想を聞かせて下さい。

U:

本当に今までの夏休みの中で、一番充実した夏でした。外国のファミリーと生活をして、授業も受けることができ、良い経験が出来ました。学校の授業の違いを知ったり、オーストラリアの綺麗な所も沢山見ることが出来ました。

Y:

以前に一度、家族旅行でケアンズに行ったことがありますが、今回は、留学ということで文化とか風習を知ることができ、とても良い経験になりました。

留学先のセント・ノーバート校は、どんな学校でしたか?

U:

授業スタイルが自由で、色々なクラスがありました。日本と違い、裁縫ならとことん裁縫をやり、美術なら眼を細部まで丁寧に描くような感じです。みんな個人のコンピュータを持っているので驚きました。

日本との授業の違いで何か面白かったことはありましたか?

U:

日本のように一方的な授業ではなく、生徒が積極的に発言するような授業でした。

Y:

ホスト・ブラザーに聞いたら、オーストラリアの学校は、運動会でオリンピックに似た競技をやっていると言っていました。実際、学校で槍投げや円盤投げをやっていたのには驚きました。僕も挑戦してみました。昼休みも自由参加で800m走をやっていて驚きでした。

U:

先生も着ぐるみを着て、参加していて、面白かったです。

出発前の事前準備について教えて下さい。何か準備しておいて良かったこととかありましたか?

U:

日本にとても興味を持っている家族だったので、日本の食事マナーについて教えてあげようと思い準備しました。例えば、お箸の使い方で、お茶碗のご飯にお箸を立ててはダメとか犬食いはダメとか・・・。

Y:

僕のホストファミリーは、日本のことが好きで、ほとんど分かっていました。準備していて良かったのは、やはり折り紙とかです。鶴とか手裏剣を折れるようにしておきました。

U:

私も折り紙を準備していたのですが、ホストシスターの子に鶴を越えた難しい鶴を折られてしまい、参りました。(笑)

Y:

5円玉を紐に繋いで持って行き、ご縁があるようにという縁起物であることをホスト・ファミリーに伝えて、とても喜んでもらいました。

では、留学中に特に楽しかったこと、印象に残っていることはありますか?

U:

小学校を訪問して、折り紙を教えた時、真剣に説明を聞いてくれて、みんなと遊べ、仲良くなれて嬉しかったです。

何年生に教えたの?

U:

5年生です。とても楽しかった・・・。

Y:

僕は、魚とか水生生物が好きで、現地の水族館に連れて行ってもらったことです。展示している魚が日本では見られない種なので、楽しかったです。また、全校生徒の前でスピーチしたことも良い思い出になりました。

現地で、印象に残った英語ってありますか?

Y:

バディとLINEで話をしていて、fish and stuff というstuffの意味が解らず、困っていたら~系という意味であることが分かりました。外国でしか使わない言い回しを知ることができて面白かったです。

生きた英語は、勉強になるね。

U:

私は、オーストラリア英語なんですが、ATMと言われてわからず、現金自動支払機しか頭に浮かばなかったんです。でも、これは、at the momentの略で、知らずに困りました。

それでは、最後にこれからオーストラリア留学に参加しようと思っている後輩達に何かアドバイスをお願いします。

Y:

向こうの人たちは、僕達が伝えたいことを頑張って伝えようとすれば、聞こうと努力してくれます。だから、質問されたら必ず答えて、積極的に行かなきゃダメだと思いました。

U:

私は、実際に留学して英語の必要性が分かりました。2週間は、あっという間なので、そう簡単には聞いたり話せたりするようになりませんが、自分から積極的に英語を話すべきだと思います。この留学で、更に英語を学びたいと思う気持ちが強くなり、頑張って勉強して、もっと話せるようになって、ホストファミリーと再会したいです。

今日は、中間テスト前の大事な時間に協力してもらって、有難う。是非、今回の貴重な体験を後輩に伝えてあげて下さい。テスト勉強も頑張ってね。

 たった2週間の短期留学ですが、二人にとっては、家族旅行では経験できない貴重な体験ができたようです。また、語学ばかりでなくコミュニケーション能力の必要性も強く感じたようです。成城学園中学校高等学校では、次なる100年に向けての第二世紀プランで『地球市民を育てる教育』をビジョンとして掲げています。是非、今回の経験を生かし色々なことを幅広く学びながら世界で活躍できる人物になってもらいたいと思います。