梅雨明けが待たれる今日この頃ですが、本校では夏休みを前に期末テストが始まりました。テストが終わると期末特別授業(テスト返却と解説)、個人面談、終業式となります。そして、1年生は海の学校、2年生は山の学校に出発します。どちらも60年を越す成城学園の伝統行事です。素晴らしい体験をして来てもらいたいと思います。
 今回のゲストは、先月の全国中学生レスリング大会で準優勝した女子生徒に来てもらいました。格闘技であるレスリングをどう捉えているのか聞いてみたいと思います。

博学深究 9 世界を目指す女子生徒

それでは、インタビューを始めたいと思います。まずは、全国中学レスリング大会、準優勝おめでとう!
○ : 有難うございます。
今、戦いを振り返ってみて、どうですか?
○ : 準決勝で、1学年上のチャンピオンを倒せて、良かったです。
決勝戦まで、すべてテクニカル・フォール勝ちで、1学年上のチャンピオンにもテクニカル・フォール勝ち、納得のいく戦いぶりだったみたいだね。ところで、何でレスリングを始めたの?
○ : オリンピックで活躍する吉田沙保里選手を見て、私もやりたいと思いました。母に相談した所、近所に道場があり、小学2年生から始めました。
実際にやってみて、どうだった?
○ : 小さい頃から体操をやっていて、マット運動とかは得意でした。だからレスリングも自分に合っている競技だと思います。
レスリングの魅力って、何ですか?
○ : 自分のスタイルで試合ができるから、自分の長所である瞬発力を生かしたタックルで勝負できるのが、楽しいです。
得意技は何ですか?
○ : 片足タックルなどタックル技全般です。グラウンド技は、※アンクル・ホールドが得意です。
※自分の両腕で相手の足首を固め、ひっくり返す技だそうです。
女子レスリングというと君の先輩に元世界チャンピオンの吉村祥子さんがいるんだけど、知っていますか?
○ : はい。女子レスリングの合同練習に参加させてもらって、色々なアドバイスをしてもらっています。
吉村さんは、中高大と成城の卒業生で水泳部に所属し、学外ではレスリングを学んで二足の草鞋で、世界チャンピオンまで登り詰め、世界のレスリング界では、殿堂入りしたすごい選手なんだよ。
○ : 水泳をやられていたことは、知っていました。
話は変わりますが、中学校の生活は、どうですか?
○ : 楽しいけど、勉強が大変です。夜7時30分まで練習になるので、勉強時間を確保するのが大変です。
限られた時間の中でも文武両道を目指して、頑張って下さい。他に中学校に入って驚いたことはありますか?
○ : 成績が10段階で付くとか、遅刻に厳しい所が驚きでした。
好きな科目と苦手な科目は何ですか?
○ : 好きな科目は、英語です。苦手な科目は、数学と~音楽です。音譜が全然分からず、苦戦しています。
お母さんにアドバイスして、もらったら(笑)。学校や練習の休みの時の過ごし方は、何をしているのですか?
○ : ゆっくり体を休めています。
友達から遊びに誘われたりした時は?
○ : 友達から遊びに誘われても、疲れてしまっていて、そんな元気が出ないんです。
次の目標は?
○ : 全国選抜大会です。優勝できるように頑張りたいです。
それでは、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
○ : オリンピックに出て、優勝することです。2020年の東京五輪が17歳なので、その次の五輪を狙いたいです。
それでは、オリンピック目指して頑張って下さい。勉強も頑張ってよ。
○ : ハイ、頑張ります!!

 学校で過ごしている様子は普通の女子中学生ですが、話を聞くと年上のお姉さんたちと毎日クタクタになるまで練習しているようです。遊びたい盛りの中学1年生が、友達から遊びに誘われても、疲れて休んでいたいと思うほどのハードな練習を続けているようです。2020年東京五輪の次のオリンピックを狙いたいという明確な目標を持っているのも驚きでした。是非、吉村祥子先輩に継ぐ世界チャンピオンになってもらいたいと思います。