マクダナ校での短期留学を実施しました

学校生活

マクダナ校での短期留学を実施しました

 成城学園高等学校は、アメリカ東部のメリーランド州にある名門私立校「マクダナ校」と姉妹校の関係にあり、1988年より交換留学を行っています。春休みを利用して、高校生の希望者7名がマクダナ校での短期留学に参加しました。3月24日から4月5日までの12日間で行われた短期留学の現地の様子を報告します。

◆【出発~1日目】

 羽田空港での集合は早朝でしたが、全員遅れることなく、スムーズなスタートを切ることができました。出国前に集合写真を撮り、いざアメリカへ。フライト中は興奮もあってか、あまり眠らないで過ごした生徒も多かったようです。
 ワシントン・ダレス空港に到着後は、毎度お世話になっているボイル先生がお出迎え。そこから車でマクダナ校へと向かいました。昼食後には早速キャンパス案内をしていただき、翌日以降に向けて期待がさらに膨らんだ様子。放課後はバディの生徒と対面し、それぞれの家へ向かいました。長いようで短い2週間、生徒たちが存分に楽しみ、学び、成長する姿を間近で見守っていきます。

◆【2日目】

2日目の朝、時差ボケも感じさせず、全員が時間通りに集まりました。ホスト先での出来事を少しシェアし、それぞれバディの生徒と同じ授業へ。成城学園にはない科目があったり、1コマ100分の授業があったり、授業の展開が全く違ったりと、多くの発見がある一日でした。カフェテリアや図書室、フィールドで過ごす時間も新鮮で、ショップで早速マクダナグッズを買った生徒もちらほら。放課後もラクロス観戦、ホスト合同の夕食会など、心地良い忙しさの中で存分に楽しめているようです。

  • World Historyの授業。古代に関するポスターの作成・回覧・評価を行いました。
    World Historyの授業。古代に関するポスターの作成・回覧・評価を行いました。

  • Engineeringの授業。グループごとに思い思いの制作(画像はドローン制作)を行っていました。
    Engineeringの授業。グループごとに思い思いの制作(画像はドローン制作)を行っていました。

  • Cafeteriaの様子。中高の生徒がここで昼食をとります。サラダ・デザート・飲み物は取り放題!
    Cafeteriaの様子。中高の生徒がここで昼食をとります。サラダ・デザート・飲み物は取り放題!

  • バディとテーブルを囲んで昼食。早くも関係ができつつあります。
    バディとテーブルを囲んで昼食。早くも関係ができつつあります。

  • 前回の短期留学生からお土産にとオススメされていた、学校オリジナルのウォーターボトル。
    前回の短期留学生からお土産にとオススメされていた、学校オリジナルのウォーターボトル。

◆【3日目】

短期留学3日目は、フィールドトリップでワシントンD.C.に向かいました。リンカーン記念堂やキング牧師の記念碑を見学し、満開の桜並木を眺めながらワシントン記念塔、そしてホワイトハウスへ。どれも壮観と言えるもので、生徒たちは感激しきりの様子でした。国立歴史博物館で昼食をとった後、お土産を見たり、展示エリアをいくつか観覧していると、あっという間に帰りの時間に。名残惜しくも、充実の活動となったようです。

◆【4日目】

今日は全員一律で時間割が進んでいきました。一日を通じて、「協力」が大きなテーマだったように思います。
まずはスカベンジャーハント。マクダナ校にまつわる問題用紙を手に、グループに分かれてキャンパス中を駆け回りました。多くの生徒や教職員の助けを得て、何とか完答できたようです。
続いてダンスの授業へ。基本的な動きを教わってから、マクダナ生と混合のグループでダンスを創作。全パートをつなげた最終パフォーマンスは、見応えのあるものに仕上がりました。
3時間目は校内の農場に向かい、ここでもマクダナ生に混ざって一緒にピザ作り。和気藹々とした雰囲気で、調理から食事まで楽しく過ごしました。
その後は明日の準備と練習を行いながら、バディの迎えを待ちました。合間に新聞部からのインタビューも受けていたようです。
明日は学校集会でのパフォーマンス、そして小中学校の訪問が控えています。まだ4日目ですが、成城生とマクダナ生の輪が広がってきているのを実感します。さらなるつながりの場となることを期待して、大事な一日に臨みます。

◆【5日目】

1時間目を使ってホールでのリハーサルを入念に行い、遂に学校集会へ。
「ウケなかったらどうしよう…」と心配していたパフォーマンスは、不安がウソのような大成功に!成城生の堂々とした振る舞いと、マクダナ生のノリの良い雰囲気で大盛り上がりでした。以後さらに多くのマクダナ生に話しかけられるようになり、一躍人気者に。カフェテリアでは「一緒に食べようよ!」と誘われ、新たな輪に入っていく生徒もいました。とにかく全員安心した様子で、自信も得られたようです。
午後は小中学校を訪問し、日本文化を紹介したり、日本の遊びを体験してもらったりしました。漢字・折り紙・けん玉・だるまさんがころんだなど、用意した内容はどれも好評で、こちらも大いに盛り上がりました。
明日からは3連休で、それぞれホストファミリーからプランを伝えられているとのこと。体調に気をつけつつもホストとの週末を満喫し、元気に連休明けを迎えてくれることを願っています。

◆【6~8日目】

土日月と3連休だったため、それぞれがホストファミリーと充実した時間を過ごせたようです。ワシントンへの再訪、ニューヨークへの小旅行、野球観戦、ハイキング、誕生日パーティーなど、休日ならではの経験をすることができました。以下は生徒たちが送ってくれた「連休中の1枚」です。
明日からは学校生活2週目です。まずはフィールドトリップで、南北戦争の地、ゲティスバーグを訪れます。

◆【9日目】

今日はフィールドトリップ…ですが、朝の集合時に校舎の廊下がテープで塞がれていたり、机や椅子がひっくり返っている教室があったり。こちらのエイプリルフールはこういう雰囲気なのだな…と感じる一幕でした。
フィールドトリップの行き先は、南北戦争の激戦地として有名なゲティスバーグ。事前学習でも触れはしましたが、百聞は一見にしかずとはこのこと。国立軍事公園を巡って多くの戦場や記念碑を見学し、南北戦争に詳しいウッド先生から様々なエピソードを聞かせていただくことで、当時の様子を非常にリアルにイメージすることができました。旅行ではなかなか足が向かないかもしれませんが、アメリカの歴史上非常に重要な場所を訪ねることができました。こういったところに「授業」として向かえるところも、このプログラムの良さなのだと感じます。
短期留学も残すところあと3日。明日からは再び、校内での授業がメインとなります。輪をさらに広げながら、たくさんの経験と学びを得てくることを期待しています。

◆【10日目】

今日からは2日間、再びオンキャンパスで過ごします。まずは高校の校長であるリバモア先生への表敬訪問。学校集会のパフォーマンスをとても楽しんでくださったそうで、生徒たちは照れながらも嬉しそうにしていました。
その後、小学校で前回とは異なる学年の生徒の交流を行ってから、ビジュアルアートの授業へ。敷地内の林をグループで歩き、見つけたもので作ったアート作品を撮影するという、とても刺激的な内容でした。
昼食後はボイル先生の歴史の授業に参加し、最後は学園長のファレス先生への表敬訪問へ。”Travel is the best teacher.”という言葉をいただき、こちらからは学校からのギフトを渡しました。
生徒はすっかりマクダナ校に馴染んできていますが、気付けば残りもあとわずか。明日は一日を学校で過ごせる最後の日となります。一つひとつの瞬間を大切にして、良い経験をしてもらいたいです。

◆【11日目】

今日は学校で過ごせる最後の日。それぞれバディの生徒と授業に参加しました。数学の授業で一緒に問題演習に取り組んだり、音楽の授業でバディの作っている曲を聴いたり、社会の授業でグローバリゼーションについて意見を交わしたり…授業としての面白さも感じながら、残り少ない時間を噛み締めて過ごしたようです。学校集会ではスマホ依存に警鐘を鳴らす講演を聞き、日米共通で抱える課題について考えさせられました。
放課後は、フェアウェルパーティーへ。ホストファミリーが一堂に会した中で、夕食をとりながら楽しいひと時を過ごしました。最後に集合写真を撮って、学校でのスケジュールが全て終了しました。これからパッキングがあり、明日の出発は早朝となりますが、ホストとの最後の夜をそれぞれ楽しんでいることを願っています。

◆【12日目】

朝はあいにくの雨。初日と同様に早朝でしたが、大きな遅れなく集合し、ホストファミリーに最後の挨拶をしてから出発。しばらくのお別れを実感して、色々な思いが込み上げてきた生徒もいたようです。
ダレス空港へは予定通り到着し、フライトも順調。14時間かけて、無事に羽田空港に着くことができました。到着ロビーに笑顔で現れる生徒の姿を目にして、保護者の方々も安心されていた様子でした。この後たくさんのお土産と思い出話を披露してくれることを期待しながら、プログラムは終了となりました。

長い歴史をもつマクダナ校とのプログラムは、今回も充実したものとなりました。今度は6月に、成城学園がマクダナ生を受け入れる番です。この2週間で受け取ったものを大事にして、マクダナ生にとっても充実のプログラムとなるよう、準備を整えていきます。成城学園に関わる様々な方々から、多くのご関心とお力添えをいただけると幸いです。

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