学校生活
1月18日(水)、5・6時間目に中学3年生を対象とした「キャリアガイダンス」を開催しました。「キャリアガイダンス」は、社会人として活躍している卒業生の話を聞くことにより、「働くこと」=自分の今後の人生について考えるきっかけやヒントにしてもらうことを目的に実施しています。この企画は、同窓会常任委員・卒業生の方々のご協力により実現しており、今回で第4回となります。登壇者はもちろん、企画の運営・進行も学園卒業生が担当しています。2020年2月に開催して以降、コロナ禍によりWeb会議システムを使ったオンラインで開催していましたが、3年ぶりに澤柳記念講堂を会場に対面での開催となりました。
ガイダンスのテーマは「自分らしい生き方 ~みなさんは、15年後にどうなっていたいですか?~」。成城学園を卒業し、現在さまざまな分野で活躍されている4名の卒業生の話を聞きました。
中学生のころ、「大人ってつまらなそう」と感じていたけれど、卒業して社会を知ると、「自分らしく人生を楽しみ、充実した人生を送っているひと」がいることに刺激を受けたという進行役のメッセージからガイダンスがスタート。様々な分野で活躍する自分たちの先輩の話を聞いて、自分の15年後を今からイメージし、そこに向かって歩み始めてほしいという説明がありました。前半は登壇者の中学時代を知る恩師から4名の当時の印象などがビデオメッセージで紹介され、その後登壇者本人から自己紹介がありました。後半はパネルディスカッションを行い、「職業選択について」「キャリアアップや自己実現の方法」「中高時代について」「留学や海外生活について」など様々な質問に、一人一人答えていただきました。仕事選びのきっかけ、進路を考え始めた時期、夢ややりたいことを追い求めるべきか、現実的な職業選択をすべきか、など経験談や意見をじっくり語っていただきました。最後は卒業生から一言ずつメッセージ。「キャリアの8割は偶然といわれています。8割の偶然を楽しむ前向きさ、冒険心、好奇心を持って、目の前のことを全力で楽しんで!」「今の皆さんの可能性は無限大。いろんな世界に関心を持つことを心掛けたら可能性がさらに広がると思う」「実際に訪れて自分の目で見てみることがとても大事。そこにいる自分が想像しやすくなります」「やりたいことが今まだなくても、いつかきっと見つかる。焦らず頑張れ!」と生徒たちに激励の言葉をいただきました。
4名の卒業生の方々はパーソナリティもキャリアも全く異なり、興味を惹かれる話をたくさんお聞かせくださいました。社会で活躍されている先輩ではありますが、中高時代に感じていたことや考えていたことは今の中高生にも共感できることや、身に覚えのあることなのではないでしょうか。憧れの先輩の姿から、15年後の自分たちの姿がおぼろげながらでも見えてきたのではないかと思います。
参加した生徒たちが、今すぐでなくてもこの日の卒業生の言葉を思い出してくれること、このガイダンスの目的のとおり「自分の人生を考えるきっかけ」になることを願っています。