新しい世界へ歩み始める日 -第77回高等学校卒業式-

学校生活

新しい世界へ歩み始める日 -第77回高等学校卒業式-

 3月10日(月)に第77回高等学校卒業式が行われました。ご家族の皆さま、在校生に見守られながら高校生276名が高等学校を巣立っていきました。

 自信に満ちあふれ、晴れやかな表情で入場した卒業生たち。中村校長は式辞の中で、「ある哲学者は、現代は昔に比べ、待つことができなくなったと言っています。そんな余裕がない世の中は、希望を持つことが難しい世の中だと言い換えることができると思います」と話し、「希望学」と呼ばれる学問と、その研究をする社会学者の言葉を紹介しながら「余裕とは待つことができる気持ち。つらいことがあった時、待つことができる力が必要になります。報われるかどうかを悩むより、努力のプロセスには意味があると信じることが、希望の支えになります。皆さんが未来に向かって努力し続けてくれることを信じ、期待しています」とエールを贈りました。戸部学園長は「卒業式は終わりの日であり、新たな世界への始まりの日」と述べ、成城らしさを感じた出来事に触れながら「いざという時に、自分が正しいと信じることを口にできる人、信念に従って行動できる人になってほしい」「他人に優しい行動を胸を張ってできる人間であり続けてほしい」と話しました。
 在校生代表送辞では、さまざまな行事や部活動で先輩たちと一緒に過ごした思い出を振り返りながら、「先輩方から、授業では学べない人間力を教えてもらいました。私たち在校生は、先輩方に教えていただいたことを心にとめて、後輩の手本となれるよう、より良い学校を築いていきます」と感謝の言葉やはなむけの言葉が贈られました。卒業生代表答辞では、これまで支えてくれた大切な仲間、先生、家族への感謝の言葉が述べられ、「学校生活が終わりに近づくにつれて、ここにいる仲間と楽しい日々を送れていたことは恵まれていたのだと実感しました。在校生の皆さん、今隣にいる友人は当たり前の存在ではありません。友人と日常を過ごすことができるありがたみを感じ、気持ちを伝え合い、学校生活を謳歌してください。成城学園はさまざまな道に進む卒業生の帰る場所として残り続けます。この学校で得た仲間との経験を糧に、胸を張って、新たなステップに挑戦し続けます」と後輩へのメッセージや、未来に向けての決意が語られました。
 卒業生の皆さまがそれぞれの新しい世界で活躍されることを願っています。ご卒業おめでとうございます。

  • 在校生とご家族の拍手の中、卒業生入場
    在校生とご家族の拍手の中、卒業生入場

  • 名前を呼ばれ起立する卒業生たち。背筋を伸ばし立つ姿はとても頼もしく感じられました
    名前を呼ばれ起立する卒業生たち。背筋を伸ばし立つ姿はとても頼もしく感じられました

中村校長より卒業証書授与

  • 高校3年間の精皆勤賞や各種表彰も行われました
    高校3年間の精皆勤賞や各種表彰も行われました

  • 中村校長式辞
    中村校長式辞

  • 戸部学園長祝辞
    戸部学園長祝辞

  • 在校生代表送辞
    在校生代表送辞

卒業生代表答辞

  • 校歌斉唱
    校歌斉唱

  • 大きな拍手で見送られながら退場しました。 担任の先生と握手する様子も。
    大きな拍手で見送られながら退場しました。 担任の先生と握手する様子も。

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