仲間とともに大きな学びの海へ「SAIL(SEIJO Academic Interactive Learning)2023」がスタートしました

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仲間とともに大きな学びの海へ「SAIL(SEIJO Academic Interactive Learning)2023」がスタートしました

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  • 2023.05.16

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 中学校高等学校では、生徒たちが卒業生、教職員と連携しながら、実社会との繋がりを通じて自身の現状を適切に分析し、目指す将来・夢・目標を実現するための思考力を身につけることを目的としたオリジナルプログラム「SAIL(セイル)」をスタートしました。SAILとは、中学校高等学校と成城学園卒業生組織のRootin’が企画したオリジナルのプログラムで、大学のゼミナールのように、ある問題について課題を特定し、仮説を立て、その仮説を証明するためのリサーチ、ディスカッション、プレゼンテーション、ディベートを繰り返しながら、1年かけて「考える方法」を身につけるプログラムです。中学1年生から高校3年生の希望者を対象に月2回程度、1年間を通して開講を予定しており、今年度は約110名の希望者がありました。
 5月6日(土)にプログラムの第1回が行われました。Rootin’ の代表でもあり生徒たちの先輩でもある学園卒業生の髙木生太さんからプログラムの目的と概要の説明がありました。これからの1年で、Phase1「大学との連携による学び」、Phase2「社会との連携による学び」、Phase3「地域・社会への還元」の3つの軸を通して「未来社会を切り開くための資質・問題思考力・課題解決力の醸成」を目指します。このプログラムの軸となる思考フレーム、「As-Is/To-Be分析を通じたTrial&Improve」というものも教えてもらいました。
 後半はさっそくグループに分かれてリサーチ研修のワークショップを行いました。この日のテーマは「『スターバックス』について調査しよう!」。数名のグループに分かれて、「スタバのSDGsの取り組みについて」「スタバのロゴ・ストアデザイン戦略について」「スタバの日本展開について」など、与えられたお題について仮説を設定し、その仮説を証明する情報をインターネットや書籍から収集して発表しました。情報収集と発表準備の時間はわずか40分。その後、各グループで立てた仮説とリサーチ内容を5分間で発表、10分の質疑応答を行いました。
 SAILには、大学生がティーチングアシスタント(TA)として参加しており、初回のこの日も5名のTAが、初めてのリサーチ研究に取り組む中高生たちをサポートしてくれました。課題についてどう考え、どのように仮説を立て、どうやって情報を集めるか、TAの学生たちが積極的に話しかけながら、手探り状態の生徒たちを上手にリードしていました。
 最後の総括で、「今日の発表では情報がまだまだ浅すぎる。でも今日取り組んだのは大学で学ぶレベルの内容で、それを中学生、高校生のみんながこなしただけでもすごいこと。自信を持ってほしい。これから一生使える『考える方法』を1年後には全員が身につけているはず」と髙木さんから力強い言葉をいただきました。
 プログラム名の「SAIL」には、「航海する」という意味も込められています。変化の激しい社会という大海原へ旅立つ生徒たちにとって、「思考力」という一生使える強い武器を手にいれるプログラムがスタートしました。

最初にSAILプログラムの目的、全体概要とゴールなど説明を受けました

大学生TAが各グループを回り、リサーチの進め方を丁寧に指導

インターネットや本から多角的に情報を収集します

集めた情報をグループ内で共有

  • 共有した情報を集約し、発表に向け考えを整理します
    共有した情報を集約し、発表に向け考えを整理します

リサーチ内容を2つのグループが発表し合い、質疑応答をしました

質疑応答ではTAや生徒たちから鋭い質問が

この日のワークショップを振り返って、TAから反省点や改善点のフィードバックがありました

Rootin'について

Rootin’は「成城」にルーツ(Root)を持つ仲間を応援(Rooting)するために2020年に有志で設立された完全会員制/紹介制の成城学園限定の組織。現中高生/大学生(成城卒他大生含む)/成城卒社会人の繋がりを強め・活性化するためのプラットフォームの提供および様々な企画を実施しています。

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