イグ・ノーベル賞受賞の上村佳孝准教授が母校成城学園中学校高等学校で講義をしました

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イグ・ノーベル賞受賞の上村佳孝准教授が母校成城学園中学校高等学校で講義をしました

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  • 2017.09.26

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 2017年度「イグ・ノーベル賞」を受賞した慶應大学商学部の上村佳孝准教授が、9月21日(木)に母校である成城学園中学校高等学校で授業を行いました。「イグ・ノーベル賞」とは、人々を笑わせ、そして考えさせてくれるユニークな研究に贈られる賞で、上村さんの研究グループが受賞したのは雌雄の交尾器の構造が逆転した昆虫「トリカヘチャタテ」の発見。上村さんの著書『昆虫の交尾は、味わい深い…。』を書店で偶然発見した中学校高等学校の中村雅浩教諭が、上梓の機会に依頼したことで今回の講義が実現しました。当日は、科学部や理系志望の生徒、教職員約20名が集まりました。
 「イグ・ノーベル賞ってどんな賞?」「副賞の賞金はいくら?」「トリカヘチャタテのなぞとは?」といった受賞にまつわるお話から「生物学上のオスとメスの定義とは?」「性差は何で決まるの?」など生物学上の専門知識に関することまで、大変濃密な講義をお聞かせいただきました。高校時代はバッタのオスとメスも見分けがつかなかった、といったエピソードや大学進学後に研究したショウジョウバエやコバネハサミムシの話、さらにトリカヘチャタテが生息するブラジルでのブラジル人研究者とのやりとりの様子など、ここでしか聞けないような貴重なお話もいただき、受講する生徒たちも熱心に耳を傾けていました。
 上村さんは、ご自身が受賞される以前から、「イグ・ノーベル賞を受賞した研究論文は誰が読んでも面白い!」と、自身の専門分野に限らず論文に目を通されていたとのこと。7年前の2010年から、慶應大学で「イグ・ノーベル賞研究会」を主宰し、指導学生にも論文を読むこと、各自で興味を持ったことに仮説をたて、調査し、実証する活動を通して研究の楽しさを知るきっかけづくりしているそうです。
 約90分の講義時間があっという間に過ぎ、授業終了後も上村さんの前には質問やさらにお話を聞きたい生徒や先生の列ができました。

  • 上村さんのお話を熱心に聞く生徒たち
    上村さんのお話を熱心に聞く生徒たち

  • これまでの調査内容を具体的に説明していただきました
    これまでの調査内容を具体的に説明していただきました

  • 上村さんの高校当時の恩師、末次元教諭と一緒に
    上村さんの高校当時の恩師、末次元教諭と一緒に

  • 科学部や理系志望生徒との記念撮影
    科学部や理系志望生徒との記念撮影

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