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  • 2025.11.07

    副校長ブログ「ゆめみる」第52号 『ブログ学校紹介③(終)』

これだけ充実した施設で、部活や学校行事がたくさんあって…という話になると、そうやって楽しく中高生活を送った生徒たちはどういう進路に進んでいるのか…という話になりますよね。勉強はいつやってるの?と(笑)で、進路の話なんですが… こちらをご覧ください。

卒業生のうち、約半数が、成城大学に進学します。だいたいこのグラフをお見せすると、「半分しか行けないんですか?」と言われることが多いんですが、むしろ「半分しか行かないんですよ」というのが正しい説明になりますね。

今から20年くらい前までは8割の卒業生が成城大学に進学していたんですが、成城大学は文系の4学部しかないこともあり、他大に進学したいという生徒たちは昔からいたんですね。その生徒たちがどんどん増えていくと、学校としても彼らの進路を保証してあげないと…ということになって、2008年から、高2・高3を進路別クラス編制、つまりコース制を敷くことになったんです。Aコースが成城大や芸術・体育系大学専願コース、Bコースが文系難関大、理数コースが理数系大学、といった具合ですね。

さらに成城大との話し合いの中で、成城大は併願の自由化、つまり、成城大学にある学部であったとしても他大との併願を認めてくれるようになり、高校生にとっては、成城大学への進学の権利を持ったまま他大学にトライできるということになったんです。

母:「それはいいですね!」

そうなんですよ。それもあって、最近ではAコースに在籍する生徒が、総合型選抜で他大にトライするパターンも増えています。学校推薦型、いわゆる指定校推薦は、Bコースや理数コースの子が優先されますが、総合型選抜は色々な出願パターンがあるので、大学受験のための勉強をしていないAコースの子であったとしても、生徒たちは自由に出願できるようになったんです。

こうした総合型選抜となると、求められるのは「その子がそれまでの人生で何をどれだけ学んできたか、どれだけ豊かな中高生活を送ってきたか」ということになるわけで、実はそういうところに、成城学園の生徒たちが強みを発揮することが多いんですよ。ゼミナールの授業での探究活動とか、学校行事や部活での経験もあったりするので。最近は、いわゆる入学試験の点数だけではなく、その生徒の成長の過程や学びの深さのようなことも大学入試に影響しますから、そういう点では、成城学園での多種多様な経験が、自身の進路選択の幅を広げる結果につながっていく、ということもあるんだろうと思います。

母:「いいですよね。ウチの子はガツガツ勉強ばかりするような子じゃないですし、家庭としても中高生活を勉強だけで過ごさせたくない、と考えているので…」

そうなんですね。手前みそになりますが、そういうご家庭には成城学園はもってこいの学校だと思いますよ。もちろん成績をとらなければいけない部分もありますが、強制されてやらなければならないことが少ない一方で、自分が望めばいろんな可能性が広がるんです。放課後の英会話教室や、SAILっていう校外活動、プログラミング教室など、部活のない日などいろんなこともできるようになっているんです。

最近では早慶上智、中央、立教などの難関私大に進学者が増えている傾向なんですよね。「個性尊重」をうたう学校なのに、ゴールが一つの大学だけ、なんておかしいですからね。大学進学校ではないので、塾や予備校はいりません!って言えるわけではないですが、他大を目指す生徒たちは塾と学校の授業をうまく併用しながら、勉強を頑張っています。そんな子たちでも、球技大会で学年で優勝するのは理系進学組だったり、受験組が飛翔祭で大活躍したりするあたりが、成城学園らしいということはいえるかもしれません。

はい、長くなってしまいましたが、ざっとこんな感じでしょうか。授業の特色とか留学制度のことなど、お帰りになってからゆっくりパンフレットをご覧いただければと思います。

母:「ありがとうございました。学校の特色がよくわかりました!ここに入れるといいね」
娘:「(うなずく)」

学校説明会には、是非お子さんと一緒にいらしてください。

母:「はい!ぜひうかがいます」
娘:「ありがとうございました!」

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