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  • 2024.02.16

    副校長ブログ「ゆめみる」第18号 『カフェテリアのお弁当』

この新校舎を使い始めて早いもので丸8年。この校舎ができた時にカフェテリア(中高の学食のこと)に入っていた業者さんは、目の前でつくるふわふわのオムライスが人気だった。カレーも毎日3種類用意され、日替わりランチにパスタに、放課後は飲み物だけでなくサンデーやフロートなども出され、文字どおり「カフェ」そのものだった。
ところがコロナ禍による休校や会食制限が続いたことでその業者さんも撤退せざるを得なくなり、その後お弁当の提供をメインに2社ほど代わっただろうか、現在の業者さんに落ち着いている。

おおよそ想像もつくが、学校に入っている飲食業者さんの経営は厳しい。学校の暦に営業が左右され、定期テストなど昼食をとらずに終わることも少なくない。さらには春、夏、冬と長期の休みもある。以前その社長さんと話した折、「バイトさんがなかなか集まらなくてね…」とおっしゃっていた。一方で価格はそうそう高く設定できるはずもなく、けっこう大変なのだという。

筆者は立場上そのカフェとの窓口になっているが、コロナが明けてから色々と頑張ってもらっている。汁物以外のメニューのテイクアウト対応や、温かいお弁当の提供、さらには補食用にとおにぎりとおいなりさんの販売も始めてくれている。おにぎりはその場で具材のチョイスに応じてくれるし、3個入り120円のおいなりさんは日に15個以上売れることもある人気商品だ。

そのお弁当。定番の焼肉弁当は毎日種類が変わり、アジフライ弁当だったりチーズハンバーグ弁当だったり、先日は「九枡弁当」やごはんかパンが選べる「シチュー弁当」まで、バリエーションもあり美味しい。「皆川先生はカフェテリアの広報部長だね!」と校長から笑われてしまったが、今では毎日のお弁当のラインナップを写真に撮って、校内のサイネージ放送に流すのが私のルーティンになっている。やはり安定した経営のお手伝いはしたいと。

カフェテリアは屋外のテラス席を含めても360席ほど。1500人規模の学校なので一度に全員に対応できるわけではない。それもあってか、自宅からのお弁当組や成城の街中のパン屋さんを利用する生徒も多い。ただ、徐々にカフェテリアの営業努力の認知度は高まってきているようにも見える。

学校説明会が行われる土曜日、カフェは休業しているので食事やお弁当を体験してもらうことはできないが、保護者からすれば意外と関心が高い昼食事情の一端を知っていただければと思う。

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