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  • 2022.10.19

    【副校長ブログ28】もうすぐ中間試験

 10月も半ば、中間試験1週間前になりました。部活動などはしばらくはお休みとなり、放課後の図書室では自習する中高生の姿が多数見られます。西棟の中学校舎ではR週間の補習授業が行われており、東棟では先生に質問をしたり、お互いに教え合っている高校生の姿が見られます。みんな一生懸命に試験勉強に取り組んでいます。
 18時、下校の時間です。日もとっくに暮れ、暗がりを生徒たちが帰宅していく中、学び舎は静寂につつまれます。

 久しぶりにキャンパスを歩いてみました。中学生用の駐輪場付近にはクヌギの実が、中高体育館の南側にはコナラの実などが無数に落ちています。武蔵野の自然が成城学園に残っているのがこれまで当たり前だと思っていましたが、この豊かな自然に異変が起き始めています。この夏、中高体育館脇に残されていた大木のコナラが急に立ち枯れてしまい、そのままでは危険なため伐採されました。生物学が専門の中村校長によれば、害虫の影響でキャンパス内の他のコナラも同じように枯れてしまう恐れがあるのだそうです。将来、成城学園でどんぐりを拾うことができない環境になってしまわないか、とても気になります。
 さて、以前にもご紹介したヤブランですが、中高エリアの何か所かに植えられています。グラウンドカバーにもよく使われるこの植物は、夏の終わりとともに薄紫の小さな花を密生させ、その後に黒い丸い実を付けます。今日はいくつかの株に緑色の実がびっしりなっていました。

 ヤブランの実は、寒さが厳しくなるにつれてだんだんと色が濃くなっていくのだそうです。真冬の黒い実はとても美しいものですが、この時期のまんまるい緑にも独特の味わいがあります。
 100年の森ではキクの仲間が風に揺れています。少し視線を動かすとこのような風景が広がります。東京だとは思えないくらい豊かな環境です。

 数年前まで旧高校校舎があったこの地は今後どのように変わっていくのでしょうか。一生懸命試験勉強をしている今の生徒たちが50年後に戻ってきた時、彼らの目にはいったいどのような風景が写るのでしょうか。
 この一角では秋をちょっぴり実感することができます。

 中間試験が終わると文化祭、そして中学の合唱コンクールが控えています。こどもたちには思いっ切り、充実した2学期後半を過してほしいと願ってやみません。

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