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  • 2021.06.16

    【副校長ブログ18】この5年で変わったこと・変わらないこと(その1)

 こんにちは。昨日の午後からどんよりした天気で、雨がぱらぱら降ったり止んだりしています。関東は今日、例年よりも遅い梅雨入りになりました。

 先日、成城学園中学校高等学校父母の会の総会がオンラインで開かれ、その中で私もご挨拶する機会がありました。その時は現在の校舎に移転してからのこの5年間について少しお話をさせていただきましたが、このブログでもう少し振り返ってみたいと思います。

 時は2016年の4月に遡ります。当時私は高3のクラス担任・学年主任でした。この学年と1級下の学年だけが中学・高校のそれぞれ旧校舎、そして現在の新校舎で学んだ経験を持つ学年になります。この年の3月から4月にかけては、学年末の面談と新校舎への引っ越しの準備に追われる毎日でしたが、新校舎への移行は計画的にスムーズに行われました。初めて新校舎の中に足を踏み入れた時、まず地下1階のコリドーから1階の職員室へ、そして自分たちの学年が入る2階にゆっくり上がっていった記憶があります。新校舎の供用開始とともに既存の高校校舎の一部を改築する工事が新たに始まりました。当時はまだ第一グラウンドは土のままで、人工芝化の工事が始まるのはさらにこの翌年度のことになります。

 以前は中学と高校の校舎が学園内の別の場所にあり、学校運営も別に行っていました。中高一貫化に併せて新校舎建築と学校運営の一本化を進めることになったのですが、これには周到な準備と時間が必要となります。新校舎供用開始1年目は中高共にそれまでのやり方をほぼ踏襲し、行事も別に実施しました。翌年以降、各方面で中高の一本化が本格化し、今日に至ります。

 生徒の学校生活で特に大きく変わったのが行事や生徒会活動の運営方針です。例えば飛翔祭(体育祭)は、かつては中高別々に運営・実施していた行事ですが、これを一体で行うようになりました。6学年で行うと出番が少なくなるなど難点もありますが、同時に生徒の成長を促す効果もあります。例えば、高3生が6学年を束ねることでこれまで以上にリーダーシップが鍛えられるようになり、また準備に時間がかかることから以前よりも生徒が周到に計画を立て、実行するようになりました。下級生、特に中学生からすると、高3の圧倒的なパワーや豊かな発想力を目の当たりにして、自分たちの代になったらどのように運営したいのか、考えるきっかけを掴むことができます。普段多くの部活動では中・高別に活動をしていますので、中高生が直接交流する機会はあまり多くはありません。従って、このような異年齢集団が接触する機会は双方にとって貴重な経験になります。

 その一方で、行事を一体化することによって中3の活躍する場が少なくなり、6年間のスパンで見た時に生徒の経験値が伸びないという指摘もありました。中高別に行事を実施すれば中3がリーダーシップを取ることになりますが、その大切な機会が失われてしまう、という危惧です。そこで、6学年一体の活動の良さを生かしつつ、中3にもいろいろな経験を積ませ、将来のリーダーを育てることができないだろうか、と先生方が考え、改善策を模索しました。その結果、現在では行事や生徒会活動では高校生を中心に活動しつつも、中学生にも権限を与えて責任感をしっかり持たせるようにすることを心掛けています。例えば、飛翔祭各7色の団長は高3ですが、副団長である中3は中1と中2を担当します。応援パフォーマンスの振付などはiPadを駆使しながら事前に動画を各学年に配信しておき、その後高3を中心として時間をかけて後輩の指導しながら全体のクオリティーを高め、チームの一体感を盛り上げていきます。また、常任委員会(生徒会)の委員選出もかつては制度上中3~高1で途切れていましたが、規約を改正して現在では中2~高3の5学年で継続した活動ができるようになっています。各学年でいろいろな経験を積み、やがて最高学年になった時にそれまでの経験を生かして学校全体に貢献する。その先輩の背中を後輩が見て育つ。このような好循環が、生徒たちの主体的な活動の源となっています。

 少し長くなったので、続きは次回としましょう。

 旧高校校舎の跡地である百年の森には、成城町の自治会から寄贈していただいた紅白の梅の木が植えられています。植樹されてまだ3年あまりですが、白梅が立派に成長しています。しとしと雨が降る中、梅の木をよく観察すると、緑の葉に隠れるように何やら丸っこいものがちらり。

きれいな梅の実がなっています。もっと熟したものは地面に落ちていて、実が甘いのか、小さな穴が開いていて中にアリが入りこんでいます。この時期、スーパーなどでも梅の実を見ることができますね。梅干しや梅酒を漬ける時期になりました。

 もう6月も半ば、季節は少しずつ進んでいます。

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