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  • 2020.10.27

    【副校長ブログ9】卒業生インタビュー2

 こんにちは。一気に秋が深まり、朝晩はかなり冷え込むようになりましたね。学園内でも紅葉が見られるようになりました。職員室の窓越しに見える桜の葉も日に日に変化しています。

 撮影をしていると、私を呼ぶ声が聞こえます。グラウンドにいたのは、かつて担任をしていた成城大学の学生です。彼に会うのは久しぶりで、しばらく立ち話をしました。この後、大学ホッケー部の練習があるとのこと。大学も少しずつ通常に戻ってきているようで、授業や課外活動で来る大学生を見かけるようになりました。
 さて、今回は教育実習生へのインタビュー第2弾です。今回は某大学理工学部に在籍している理科の実習生Cさんです。在学中に理数コースを選んだ彼女の成城学園での学校生活は、いったいどのようなものだったのでしょうか。

Q: 現在授業実習が行われていますが、今の感想を聞かせて下さい。
A: 授業実習でいろいろな生徒たちと関わることができ、またHRを担当しているクラスの生徒たちとも仲良くなったりすることで、教師という職業の楽しさとやりがいを感じています。
Q: 久しぶりに母校に帰ってきて、何か気が付いたことはありますか。
A: 先生方が私のことを覚えていてくれて嬉しいです。生徒ひとりひとりがiPadを持っているなど、最新の教材が導入されていることには大変驚きました。今のうちにiPadやPCに慣れておくと、大学に入学してからとても役立つと思います。
Q: Cさんの中高生時代は、どのような学校生活を送っていましたか。
A: 中学時代はダンス部の活動に力を入れ、中3では部代表も務めました。学習面では学校の授業をしっかり聞き、わからないことはすぐに先生に質問することを心がけていました。何度か成績優秀者の表彰をされたこともあります。高校ではダンス部の他に書道部にも入り、新校舎の定礎の字を書かせていただきました(注)。また、高3の文化祭(11月)まで、同級生と行事に取り組み、学校生活を楽しみました。文化祭後、猛勉強をして一般受験をしました。予備校に通ったのもこの時期からで、受験する大学の出題形式を知ることが目的でした。

(注)中高一貫校舎の東棟地下一階、コリドー入口左手に見ることができます。平成28年3月、Cさんが高3になる直前に書かれたもので、書道部員による合作です。

Q: Cさんは高2から理数コースを選びましたが、その理由と実際に学んでみて良かったと思う点をお聞かせ下さい。
A: 中1の担任の先生に将来理数コースを選んだらどうかとアドバイスをしていただき、それ以来理系への進学が頭の片隅に常にありました。その後、高1の学力推移調査(4月)の結果を受け、改めて先生方から理数コースを勧められたこと、また私自身が数学や理科が好きだったのが主な理由です。実際に理系の学部に進学して大変だと思うことも多いですが、学べば学ぶほど化学への興味が深まります。私の大学では4年生になってから研究室に配属されるのですが、今は研究活動がとても楽しいです。将来の就職の幅も広がりますし、理系を選んで良かったと思います。
Q: 現在大学院への進学準備中と伺っています。今後、研究活動を通してどのようなことを身につけたいですか。
A: 将来、企業の研究所に勤めることも視野に入れているので、研究のための知識や技術を身につけるだけではなく、学会での発表に向けた経験をしっかり積みたいと考えています。
Q: 記憶に残っている特徴的な授業についてお聞かせ下さい。
A: 数学科のある先生の授業です。ホワイトボードの字がきれいで見やすく、授業もわかりやすかったです。この先生に教わってから試験で満点を取ることができるようになりました。また、現校長の中村先生の生物の授業は、調べ学習の後で仲間とグループワークをするなど、アクティブラーニングを取り入れた形態の授業で、今でもよく覚えています。
Q: 後輩たちへのメッセージを一言お願いします。
A: 私は、Bコースや理数コースを選択しても高校生活は楽しめると思います。自分の興味や関心、本当にやってみたいと思う夢を大切にし、また先生方からのアドバイスを思い出して、自分の進路をしっかり決めて下さい。

 Cさんも忙しい教育実習中に快くインタビューに応じてくれました。理数コースへの意識が中1の時に芽生えたことに大変驚きましたが、彼女が6年かけて自分が本当にやりたいことを考え、それを実行したことがよくわかりました。自分の夢を大切にしてきたCさんの率直な言葉は、後輩たちの心に響くと思います。今後の研究生活で大いに活躍することを期待しています。
 
 それではごきげんよう。

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