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  • 2020.10.13

    【副校長ブログ8】卒業生インタビュー1

 こんにちは。前回、地面からにょっきり生えている植物の画像を掲載しましたが、その答えは、

 花が開くとこのような独特の形になるヒガンバナです。中高エリアの所々に群生しているのが見られます。花が枯れる頃に葉がでて越冬し、翌年の5月頃には枯れてしまうという、ちょっと変わった植物です。
 さて、今年度の教育実習ですが、当初6月に予定していたものを9月に延期し、先日無事に終了しました。今回は8名の実習生を迎えましたが、その中から3名の卒業生にインタビューしました。第1回は、英語の教育実習生B君です。現在、某大学文学部に在籍しています。

Q: 現在授業実習が行われていますが、今の感想を聞かせて下さい。
A: 一人の先生として学校と関わることが新鮮で楽しいです。自分が生徒だった時には見えなかった先生の多忙さや授業の難しさなど、改めて教育職について考える良い機会になっています。
Q: 久しぶりに母校に帰ってきて、何か気がついたことはありますか。
A: 生徒ひとりひとりがiPadを持ち、英語の教材もOxford大学出版のものを使っていること、また第一グラウンドが人工芝になったなど、教育環境が私の頃とは大きく違っていることに驚きました。一方、先生方が私のことを覚えていてくれるなど、生徒に関する先生の正確な記憶力に感銘します。
Q: 卒業してまだ4年も経っていませんからね。教師は自分が関わった生徒のことをよく覚えていることが多いですよ。ところで、B君の中高生時代は、どのような学校生活を送っていましたか。
A: 中学時代は男子テニス部、高校時代は3年間、高3の10月まで水泳部ライフセービング部門に所属していました。また、社会科研究会も兼部していました。さまざまな活動を通して友達の輪が広がり、とても充実した時間を過ごすことができたと思います。部活動と勉強の両立は大変でしたが、それも今となっては良い思い出です。
Q: B君は高2からBコースを選びましたが、その理由と実際に学んでみて良かったと思う点をお聞かせ下さい。
A: 私は初等学校から成城学園に通っていたので、高校卒業後に外の世界も知りたいと考え、高1の12月に大学受験を決心しました。どの科目も学校での授業を大切にし、自分の好きな文系の教科をしっかり学習することを心がけました。その結果、受験勉強の基礎を固めることができたと思います。学校の授業形態は詰込み式ではなく、進度や量が自分にはちょうど良かったことから、部活動との両立ができました。高3からは部活動の合間を縫って予備校に通い始めましたが、一般受験を目指す仲間と支え合い、現役合格することができました。
Q: 記憶に残っている特徴的な授業についてお聞かせ下さい。
A: 高3の選択小論文です。現代文の授業ではあまり扱わない内容について、少人数でしっかり学ぶことができました。この授業で学んだことを受験に活用することができたと思っています。
Q: 後輩たちへのメッセージを一言お願いします。
A: 大学には大人になってからでも入学することができます。しかし、中高生時代は「今」しかない貴重な時間だったと私は改めて感じています。将来のことを第一に考えることも時には必要ですが、今しかない学校での時間や友達との関わりを大切にし、楽しく充実した学校生活を送って下さい。

 教育実習中の忙しい所、快くインタビューに応じてくれたことに感謝しています。B君との対話から、成城学園での学びの一つの理想形を見ることができました。「今」を大切にしてほしい、という彼のメッセージは後輩たちにしっかり届くと確信しています。社会人としての今後の活躍を心より願っています。

 それでは次回をお楽しみに。

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