
教育

長期留学制度
本校では、アメリカ東海岸にあるマクダナスクール、西海岸にあるジェイセラハイスクール、イギリスにあるブレコン校の3校との交流があり、長期留学制度を設けています。高校生を対象に、1年間、現地での学校生活を送ることができます。
マクダナ校 長期留学
アメリカ東部、メリーランド州の名門私立校のマクダナ校は、本校とは38年以上の交流の歴史があり、1年間の長期留学制度を設けています。キャンパスの寮に滞在して学校に通い、週末はホストファミリーと過ごします。新しい環境で、言葉や文化、様々な人々との出会いを通じて、自分自身を大きく成長させる貴重な経験となっています。また、マクダナ校とは2週間ほどの短期交換交流も行っております。
ジェイセラ校 長期留学
アメリカ西部、カリフォルニア州の私立校のジェイセラ校は、留学生のためのカウンセラーがいたり、留学生のための英語のクラスがあったりと、様々なサポートがあり、1年間の留学制度を設けています。学校関係者の家庭にホームステイをし、異文化の中で暮らしながら、学校生活を送ります。
ブレコン校 長期留学
イギリス・ウェールズのブレコン・ビーコンズ国立公園内にあるクライストカレッジ・ブレコン校への長期留学制度があります。広大な敷地の中、約半数が寮生で、海外からの留学生は全体の約18%となっており、様々な国々の留学生と共に、広く豊かな価値観を磨くことができます。
短期留学、短期研修
短期留学、短期研修は、様々な国々で、それぞれ特色のある活動を行っています。希望するものに申し込んで参加することができます。
マクダナ短期交流
アメリカメリーランド州にある姉妹校のマクダナ校とは長期交換留学制度だけでなく、短期の交流も行っています。3月に成城生がマクダナ校を訪問し、6月にはマクダナ生が本校を訪れます。お互いが生徒の家庭にホームステイをし、授業やホームルームに参加し、現地の学校生活を体験します。授業では、積極的に交流し、互いの文化や価値観を理解し合う貴重な機会となります。また、それぞれ幼稚園や初等学校なども訪れ、校内には活気ある会話と笑顔があふれ、学校全体で国際交流を行う期間となります。



カナダ短期留学
本校では夏の約2週間、カナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリア市で語学研修を兼ねたホームステイプログラムを実施しています。単なる語学研修にとどまらず、地元の高校生や現地で働いている人たち、コミュニティの人たちとその場だけで終わることのない交流を持てることを念頭に置いて実施しています。また、現地の大学で環境学の講義を受ける機会があり、世界で起きている環境問題について当事者意識をもって考えることもできます。参加した生徒の中にはこのプログラムがきっかけとなり、留学をすることを決めた生徒も多くおり、自分の今後の人生を切り開くためのきっかけにもなっています。



オーストラリア短期留学
中学校では、春休みに13日間、オーストラリア・クイーンズランド州での短期留学を実施しています。今年度は3月21日から4月2日の期間で実施し、中学3年生の希望者111名が参加しました。現地校に通いながらホームステイを体験し、バディとの交流や現地での授業体験を通して、多くの学びを得ることのできるプログラムとなっています。また事前学習として、異文化理解やオンライン交流、リサーチプロジェクトなどを行うことで、探究的な学びも深めることができます。帰国後には帰国報告会を実施し、各校のグループがプレゼンテーション・動画・ポスターなど、多様な方法で成果を発表します。生徒たちは語学力の向上に加え、現地の文化や人々との交流を通して大きく成長する貴重な経験を得ることができます。



バリ島短期研修
2024年度から、インドネシア・バリ島にて探究型海外研修を開始しました。本研修は、タイガーモブ株式会社が主催し、環境問題の探究と自己理解を柱とし、現地でのフィールドワークを通じて、地域の課題に対する解決策を提案することを目標としたプログラムです。生徒たちは、地元の人々へのインタビューやNGOの視察を通して課題を発見し、その解決策を模索する中で、「自分に何ができるか」を問いながら主体的に行動していきます。同じ関心を持つ仲間と協力してリサーチを進める中で、自身の強みや課題とも向き合い、確かな成長を感じることができます。文化や価値観の違いに触れ、自らの問いを深めていく中で、自分の力で未来を切り拓く力を育む貴重な10日間のプログラムです。



ベトナム短期研修
高等学校では、2024年度より、4泊6日で実施する本校オリジナルのベトナム研修プログラムを開始しました。経済発展の著しいホーチミンで、現地高校生との英語での交流や日本企業の視察、ベトナムでCEOとして活躍する卒業生とのセッションなどを通じて、異文化理解と国際的な視野を養います。また、メコン川クルーズを含むミトーへの半日旅行も実施し、近代化が進む都市と、豊かな文化・自然の両面からベトナムの魅力を体感できます。ホテル滞在のため安心して過ごすことができ、参加した生徒の満足度も非常に高い研修です。



インド短期研修
2024年度から、インドにて探究型海外研修を開始しました。本研修は、タイガーモブ株式会社が主催し、現地でのフィールドワークを通じて、地域の課題に対する解決策の提案や自らの興味関心を深く探求することを目標としたプログラムです。
2025年度は、南インドのベンガルール(バンガロール)を拠点として、<インド人コーディネーター>の案内で、ベンガルール市内から農村地帯まで幅広く巡ります。普段は日本人が訪れることのないようなローカルマーケットや、伝統的でサステイナブルな方法で経営されている農園、伝統産業である木工品製作を再興しつつある村落、貧困問題の解決に最前線で取り組むNGOなどを訪問し、観光では感じ取ることのできないインドのリアルを体感します。生徒たちは各所で勇気をもって英語で会話し、直接インドを受け入れようと努力しました。そのような活動を重ねる中で発見したインド社会の課題や自分自身の中の興味をテーマに設定し、プログラムの後半はリサーチ活動を進めます。インターネットを使った調査を行いながら、ベンガルールの町中でインドの方々とコミュニケーションを取って探求を深めます。最後にはリサーチした内容をスライドにまとめ、プログラム関係者全員の前で英語での発表を行いました。これらの経験を通じて、生徒たちは単なる異文化経験を越えて、自ら課題に飛び込み、困難を克服しようとする姿勢を育むことができました。



フィンランド短期研修
2025年度から、TigerMov主催のフィンランドプログラムがスタートしました。テーマは「幸せ」や「ウェルビーイング」について考えることです。参加した生徒たちは、多様な人との出会いや体験を通して、自分なりの「幸せ」の形を探っていきました。ヘルシンキでは街頭インタビューに挑戦したり、市立図書館Oodiを訪れて、フィンランドの人々にとっての幸せとは何かを調べました。勇気を出して英語で話しかける姿はとても印象的でした。また、ジオパークでは森を散策しながら自然の豊かさを五感で感じたり、地元の学校を訪れて同世代の生徒と交流するなど、フィンランドの文化を体験することができました。活動を重ねる中で仲間との絆も深まり、学校を越えたつながりも広がりました。プログラムを通して、生徒たちは「幸せとは何か」を一人ひとりが考え、自分なりの答えを見つける大切な時間を過ごしました。



ターム留学
今年度より、新たに「ターム留学」制度を設けることといたしました。これは、1つのターム(学期)を通じて海外留学を行うものです。
実施初年度となる今年度は、高校1年生の3学期に派遣を行います。(2026年1月下旬から4月初旬に、オーストラリア・クイーンズランド州の公立校へ10名程度を派遣する予定です。)