子どもはスポンジ —中学生が幼稚園を訪問しました—

学校生活

子どもはスポンジ —中学生が幼稚園を訪問しました—

中学校では、3年生の3学期に「4教科選択授業」があります。音楽、美術、書道、技術家庭科の4科がこの時期だけ時間を統合し、金管アンサンブルや独唱と重唱、日本画入門、金属工芸、ぬいぐるみ作りなど、約20講座の中から自分の好きなものをひとつ選択。週4時間を約5週、計約20時間費やし、1つの作品を作りあげたり、技術を習得したりします。卒業前にはその成果を発表・展示する場も設けています。
その技術家庭分野の1つとして「幼児期を知る」という講座が今年度から始まりました。この講座では、「昔は自分も小さな子どもであったことを思い出して、周りの大人や自分を取り巻く環境によってここまで育ててもらったことを知り、今度は自分が子どもたちを育てていく存在であることを考えていくヒントにしてもらいたい」という思いから、赤ちゃんや幼児と実際に触れ合う機会を作っています。2月22日(月)には、成城幼稚園を訪問しました。
幼稚園では、帰りの集まりに参加し、子どもたちから質問を受けたり、逆に質問をしたりしました。「子どもはスポンジ」(=周りの人がすることはなんでも吸収してしまうということ)というアドバイスを受けていた生徒たちは、「何色が好きですか?」という質問に「僕は赤色が好きです」と正しい日本語を意識して話すなど、自分の言動が子どもに及ぼす影響を考えながら言葉を選んでいました。また、保育室や園庭を見学しながら、幼児が安全に楽しく過ごせる環境について考えたり、幼稚園の先生へ「喧嘩などが起きた時はどうやって叱っていますか?」などと質問したりして、幼児期の成長について理解を深めました。

  • 子どもたちから次々と飛び出す質問に、丁寧な日本語で受け答え
    子どもたちから次々と飛び出す質問に、丁寧な日本語で受け答え

  • いろいろなことが緻密に考えられて子どもたちの教育が行われていることを知りました
    いろいろなことが緻密に考えられて子どもたちの教育が行われていることを知りました

  • 幼稚園訪問の前の週は、乳児とのふれあい実習も実施
    幼稚園訪問の前の週は、乳児とのふれあい実習も実施

  • 赤ちゃんのお母さんからは育児の楽しさも大変さも教えてもらいました
    赤ちゃんのお母さんからは育児の楽しさも大変さも教えてもらいました

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