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  • 2015.02.16

    博学深究 6 女子競技スキーヤーとKコーチ

    博学深究 佐藤卓

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 新年1月8日から岩手県安比高原スキー場で行われた今年度の『中学校スキー学校』は、大きな怪我・事故なく無事終えることができました。成城学園のスキーの歴史は古く、まだ日本で本格的なスキーが行われていなかった時代に、オーストリアから指導者を招き、日本のスキー発展の先駆けとなった歴史があります。そんな歴史を持つ成城学園のスキー部で活躍している生徒が、今回のゲストです。

博学深究 6

それでは、インタビューを始めたいと思います。まずは、全国中学校スキー大会の出場決定おめでとう。

S:

有難うございます。

何歳からスキーをやっているの?

S:

父の影響で、3歳からファミリースキーをやっています。競技スキーを始めたのは、小1からです。父も競技スキーヤーで、スキーは強制的にやらされました。(笑)私は、三つ子の3姉妹で、初等学校の時には、毎週金曜の夜は、「湯沢に行くぞ」と言われ、車に揺られてスキー場に行っていました。これが、嫌で嫌でしょうがなかったです。

すごいお父さんだなあ。

S:

父には、「初等学校までは、スキーをしっかりとやって、中学からは自分の意志でやりたいことをやればよい」と言われ、スキーが嫌いでしたが、他に特技もないし、そのうち、3姉妹で、私だけがスキーを続けることになってしまいました。

お父さんの期待に応えてあげてよ。嫌いだったスキーが、一転どっぷりハマってしまった訳だけど、競技スキーの魅力って何ですか?

S:

ん~何だろう・・・。スムーズに自分の納得行く滑りができた時の達成感が何とも言えません。合宿で、コースを滑ってくるとゴールの所で待っているコーチから色々なアドバイスをもらいます。でも、なかなかその通りにできません。自分の納得行く滑りができて、コーチから褒められた時は、最高に嬉しく思います。

コーチは、本校卒業生のKコーチだよね。

S:

はい、そうです。とても面白いし、ユーモアがあり、親しみのあるコーチです。皆、とてもコーチが好きです。

確かKコーチは、オーストリアの国家検定スキー教師資格を持っているのだよね。

S:

東京都スキー連盟でも主任みたいな仕事をされていて、すごい方です。

じゃあ、Kコーチや顧問の先生、ご両親、すべての方の期待に応えられるよう全中(全国大会)では、頑張って下さい。最後に、これからの夢を聞かせて下さい。

S:

スキーとは、全く関係ないのですが、番組制作会社の裏方のような仕事をしたいと思います。父の関係で、仕事場見学をした際に大変興味を持ちました。その時は、雑誌の編集者の会社に行ったのですが、トレンドを自分で発信するような仕事をしてみたいです。

今日は、色々な話を聞かせてもらって、有難う。是非、怪我や体調管理に注意して、全中で頑張って来て下さい。期待しています。

 色々と話を聞いて行くと、来年度入学する小学6年生に妹がいるそうです。娘4姉妹を毎週車に乗せてスキー場に連れて行き、トレーニングをさせるお父さん。同じスポーツ指導者として、頭の下がる思いです。そんな父親の思いを中学3年生でしっかりと受け止めている彼女にも感心しました。将来の夢を聞くと、スキーと全く関係ないところにありましたが、中学生の頃は、色々なことを学び、その中からこれぞと思ったことに全力を尽くすのが良いと思います。全国大会では、是非悔いのない滑りを披露して来てもらいたいと思います。