初等学校だより

初等学校だより

  • 前の記事
  • 2023.03.03

    窓から見える世界の景色から想像を膨らませてみよう —3年生合同授業—

  • 次の記事

 2月28日(火)にFacebookのグループ「VIEW FROM MY WINDOW(VFMW)」を立ち上げたベルギー人のグラフィックデザイナー、バーバラ・デュリオさんが成城学園初等学校に来校し、初等学校3年生の児童たちと交流しました。
 コロナ禍で直接人と会ったり話したりすることが難しくなったロックダウンのさなか、バーバラ・デュリオさんは「自宅の窓からの風景」の写真をその状況を説明した文章とともに投稿し、世界中の人と共有するFacebookグループ「VFMW」を立ち上げました。ロックダウンのさなかでも、家にいながらにして、世界中を旅することができるように、という意図のもとに始められたこのグループ。はじめは近所からの投稿が多かったそうですが、遠く離れた国の人々が次々と写真を投稿、みるみるうちにそのグループが大きくなり、現在では350万人もの人が登録、多くの写真が共有されています。投稿された写真は書籍としてまとめられ、日本でも『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』(主婦の友社)と題して出版されています。
 前半は、児童たちがVFMWに投稿された様々な国の窓から見える風景の写真を見て、気づいたことや感じたことを自由に紙に書き込んでみました。グループに分かれてそれぞれ2つの写真について思い思いに感じたことを綴りました。後半はバーバラさんにご登場いただき、グループに投稿された写真の中でも特に気に入ったという京都の写真をはじめ、世界各地の写真を児童たちと共有しながら意見を交わしました。日本の窓から見える景色に「異国を感じる」というバーバラさん。子どもたちからは「ビューティフル!」「緑や雪があってきれい。自然がたくさんあるみたい」「スノーボードしてみたい」「行ってみたい」など様々な感想が聞かれました。投稿された写真は誰かにとっての日常の景色ではあるけれど「すごくいいから見て!」と共有したいと思った写真たち。そんな気持ちを想像しながら改めて見てみるとまた違って見えてくるとバーバラさんは語ってくれました。誰とも話せなくなったロックダウンの中、写真を通してグループ内で共感やつながりを感じることができたこと、それがその時感じていた孤独感や寂しさを安心感に変えてくれたという思いも語ってくださいました。
 「いつかみなさんも好きな国へ行って、いろんな国の人たちと話してみてください」。最後に子どもたちへのメッセージを送っていただきました。

『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』(主婦の友社)

様々な国の窓からの景色を見て感じたことを思うままに書きだしてみました

グループの仲間と感想を共有しました

  • 後半は色々な風景の写真を見ながら意見を交換しました
    後半は色々な風景の写真を見ながら意見を交換しました

  • 子どもたちからバーバラさんに様々な質問が投げかけられました
    子どもたちからバーバラさんに様々な質問が投げかけられました

  • 「成城に来てくれてありがとう」感謝の言葉を伝える児童も
    「成城に来てくれてありがとう」感謝の言葉を伝える児童も

  • 熱心に耳を傾ける児童たち
    熱心に耳を傾ける児童たち

初等学校だより一覧

page top