初等学校だより

初等学校だより

11月19日(金)、第213回劇の会が行われ、3~6年の4クラスが上演しました。上演するクラスと同じ学年のクラスが講堂で鑑賞、その他の学年は各教室でモニターを通して鑑賞しました。シールドマスクを着用しながらの上演ではありましたが、保護者の方が見守る中で開催することができ、少しずつ元の形に戻りつつあることを実感することができる劇の会でした。
上演クラスは以下の通りです。
 
3年柚組 「のらねこのなみだ」
4年桐組 「きず D.C. な」
5年柳組 「権蔵太鼓」
6年橘組 「夏休みの宿題」

3年柚組 「のらねこのなみだ」

おくれて生まれてきたひよこたちは、次々出会う動物を自分たちのお父さん、お母さんと思いこみ真似してついていこうとします。最後に出会ったのはひよこたちを獲物に狙うのらねこたち。親と信じてついてくるひよこたちと行動をともにするうちに愛情が芽生えてくるのらねこたち。彼らの前に本物のお父さん、お母さんのニワトリが現れてのらねこたちを退治しようとします。のらねこを守ろうと立ちはだかるひよこたち。本物の親子ではないのらねことひよこの間にお互いを思いやる気持ちが芽生えて…。劇の会のオープニングを飾った柚組。緊張もあったと思いますが、楽しそうに立派に劇を演じ切りました。

4年桐組 「きず D.C. な」

リレーで転んでしまった、テストで悪い点を取ってしまった、友だちといつもケンカになってしまう、みんなの前でうまく話せない…。色々な悩みを抱えた子どもたちの前に現れた「ペキカン星」の人々。ペキカン星ではあらゆる失敗から解放されたカンペキな自分になれると聞いて行ってみることにします。テストは満点、かけっこはみんなで完走。失敗なくカンペキに過ごせるのになぜかしっくりこない子どもたち。心がもやもやすっきりしない子どもたちは失敗した自分たちの姿を振り返ってある失われてしまったものを見つけて大切なことに気づきます。桐組が自分たちの言葉を寄せ集めて作ったオリジナルの曲が最後に披露されました。クラスの仲間を想う桐組みんなの気持ちがこめられた素敵な歌声に包まれました。

5年柳組 「権蔵太鼓」

昔むかし、村に住む竜の悪行に村人たちは苦しめられていました。日々竜に悩まされていた村を一人のお坊さんが岩山に竜を閉じ込めて救ってくれました。竜を閉じ込めておくための2つの大切な約束、それは「岩山にしめ縄をすること」と「太鼓を叩き続けること」。この「竜神伝説」を信じ、太鼓を叩き続ける権蔵ですが、長い年月が経ち、この太鼓の音をうるさく思い始めた村人たちとの間に諍いが起り、いつしか大切な約束も破られてしまいます。復活した竜に村人たちはどう立ち向かうのか…。登場人物の感情が迫真の演技とともに表現され、観客をストーリーに引き込む素晴らしい劇でした。

6年橘組 「夏休みの宿題」

宇宙人が地球にやってくる!という重大ニュースに大騒ぎする橘村の人々。宇宙人の襲来を楽しみにする人、襲われないか心配する人、戦いに備えて準備する人、対応は人それぞれ。そんな人々の期待や不安な気持ちを利用して金儲けをたくらむ一味も登場し、村の人々はまんまと口車に乗せられて宇宙人に会う時に備えさまざまなものを買ってしまいます。高額でガラクタを売ってお金を手に入れた一味はすぐに逃げだしますが、最後は思いもよらない結末に!最後の最後にタイトルの秘密が明かされます。いつも下級生のお手本になる6年生の劇の発表。今回も緩急織り交ぜた素晴らしい表現力で観客を惹きつけ、最後は大きな拍手に包まれました。

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