教育

教育方針

ミッション

「基礎・基本をしっかり身につけさせ、さらに人間関係を深めていける場としての学校」これがこれからの成城学園初等学校の姿です。子どもたちが本来持つべき自由を尊重し、その自然の発育を助ける環境の中で、自然や社会についての科学的認識を高め、知的・情操的側面の発達を、技術技能および創造力・表現力とともに育成し、また、身体的・運動的な側面の発達を助成し、さらに、円滑な人間関係を築く力を養い、バランスの取れた人材の育成を目指します。

ビジョン

成城学園初等学校は、一貫して、“子どもを中心に考えた学校づくり”を目指してきました。100年に亘るその伝統を踏まえ、第2世紀に向けた教育改革『100年プラン』を進めます。

  • ■個性尊重の教育
    子どもたちはそれぞれ違った個性を持っています。その個性が発揮できる様々な場を設け、一人ひとりの発想や思考を大切にすることで、個性を尊重し、その伸長を図り、可能性を引き出します。また、個に応じた学習を通して、「主体的に取り組む姿勢」を養い、さらに能率の高い教育を通して、基礎・基本をしっかり身につけさせます。

  • ■自然と親しむ教育
    緑と土に囲まれた恵まれた環境のもと、自然に存分に浸らせながら心身の健やかさとたくましさ(剛健不撓の意志)を育みます。また、「自然は偉大な教育者である」をモットーに、自然を肌で感じながら学ぶ場としての校外教育の機会を多く設けるとともに、自然を敬愛する心を育てます。

  • ■心情の教育
    情操教育・綜合教育の領域の時間を特設し、感性に働きかけるたくさんの機会を設ける(鑑賞の教育)ことで、豊かな情操を育みます。また、創造力、表現力を伸長し、楽しみながら積極的に自己表出できる資質を培います。

  • ■科学的研究を基とする教育
    「教師は教育者であり同時に研究者たるべし」との教えを守り、常に向上心を持ち、研鑽を積み、日々の教育活動に励みます。また、「科学的研究を基とした実験学校」としての使命を忘れず、長年の実績を踏まえた研究を継承しつつ、社会の変化に応じた新しい視点からの教育の見直しを常に図っていきます。

  • ■人間関係を深める教育
    新設する「つながりの時間」や学校生活における様々な活動を通して、自己肯定や他者理解、コミュニケーション能力、社会性、思いやり等、円滑で豊かな人間関係を築く力を育み、社会の一員としての自覚を高めます。

  • ■国際理解教育・三位一体の教育
    英語教育の充実や「英語で遊ぼう」等の活動を通して、国際理解教育を推進し、世界に目を向け、異文化を理解・受容するとともに国際社会に貢献しようとする精神を培います。また、教師・保護者・児童の間に長い伝統の中で築かれた、心と心の行き交う教育の場を基盤としつつ、地域社会との接点をも大切にした教育活動を進めます。

成城学園初等学校の新しい教育
100年プランカリキュラムが2014年度よりスタート。

 成城学園初等学校は、1917(大正6)年4月4日に文学博士澤柳政太郎(さわやなぎまさたろう)先生によって創設されました。そして2017年に創立100周年を迎えます。100周年を迎えるにあたって、初等学校では「これからの世の中に巣立っていく子どもたちにとって何が必要か。さらにそのためには学校はどうあらねばならないか」と自らに問いかけ研究してきました。そして導き出した答えが、『基礎・基本をしっかりと身につけさせ、さらに人間関係を深めていける場としての学校』です。
 これからの世の中は「何ができるのか」といった「個人の能力」が問われるようになるでしょう。また「チームの一員として、協調性と創造性を持った人間」が必要とされるでしょう。
 我々は、今以上に個人の資質としての基礎基本をしっかりと身につけさせる教育を行っていきます。さらに集団の中において自己を存分に発揮できるように、また仲間とのコミュニケーションを深めていけるような活動の場を多く設定します。
 それらの新しい教育計画の数々を総称して『100年プラン』と名付け、実現に向けて研究してきました。
 また異年齢によるスキー学校や新・自然体験の旅などのように、研究がまとまったものに関してはいち早く実施しその効果を検証してきました。
 各教科すべてのカリキュラムの見直しと改良を行い、各種行事のねらいや活動形態の再構築を行いました。こうして、ようやく100年プランの全体像を形づくることができ、2017年の完全実施に向けての実験研究をスタートさせる段取りを組むことができましたので、ここにご報告いたします。
 保護者の皆様におかれましては、なにとぞこの100年プランにご理解をいただき、ご協力いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

基礎・基本

  • クラス定員を減らし、きめ細かい指導をします。

    現在38名のクラス定員を、36名にし、きめ細かい指導ができるようにします。このことで、教科の指導や児童の理解がより充実します。この変更は平成27年4月に入学する1年生から順次行っていきます。

  • 数学科・英語科の授業を1年生から行います。

    従来、数学の学習は2年生から、英語の学習は4年生からスタートしていましたが、1年生より実施します。数学科では、従来から生活の中での数学体験を重視していましたが、授業時間を設定することで、数学的な興味・関心をより積極的に「促す教育」を行います。
    英語科は、1年生から英語に「触れ楽しむ活動」を取り入れることで、自然に「英語で考える力」を培います。(数学科は2013年度より既に実施)

  • 数学科の授業を、週一回クラスを半数に分割して指導します

    従来、3年生の国語、数学の授業と、4年生から6年生までの国語の授業はクラスを半分に分割して少人数で行ってきましたが、それに加えて4年生から6年生までの数学の授業も週1回半数に分割して実施します。

  • 読書科の授業を週3回に分けて実施します。

    読書の時間は、週1回行ってきましたが、これを5・6年生では朝読書に切り替え、週3回15分ずつ実施します。このことで、学校生活の中で読書週間が身に付くことが期待できます。

  • 映像科・情報科を統合して、新しい映像科になります。

    近年、映像の学習はデジタル写真やデジタルビデオで作品を制作する学習を行ってきましたが、それを一層充実させるため、映像科と情報科を統合し、新しい映像科としてカリキュラムを再編します。タイピングスキルなどの学習は、国語科に移行して実施します。

人間関係

  • 成城独自の総合的活動「城の時間」を新設します。

    「城の時間」では、①「クラスの時間」(自治活動の時間)②「総合活動の時間」を行います。

    ①「クラスの時間」では、学級内の係活動や児童委員会に関わる活動を行います。
    ②「総合活動の時間」では、行事前の練習や打ち合わせ、行事終了後の振り返り、校外教育に出かける前の調べ学習や打ち合わせ、また終了後の振り返りなどの時間に使います。

  • 人間関係を深める「つながり」の時間を新設します。

    「つながり」の時間では「つながり(縦)の時間-異学年交流の活動」と3年生以上に「つながり(横)の時間-学級内に於いて人間関係を深める活動」を行います。つながり(縦)では、1年生から6年生までが1人ずつのメンバーによるユニットを作り、そのユニットでの活動を通して、異学年の人間関係を築きます。「新入生歓迎会」や「グループハイキング」、「6年制を送る会」などは、ユニット毎に計画し活動します。さらに上級生がリーダーとなり、一緒にあそんだり、ゲームをしたり、勉強することもあれば、運動会前など、場合によってはグループ全員で活動することもあります。また、4〜6年生は「スキー学校」でもユニットの仲間と生活を共にします。つながり(横)では、学級内での人間関係を深めるために「グループワークトレーニング」や「グループエンカウンター」等を参考とした活動を行います。

  • 夏休み中に行う校外での体験活動を充実します。

    夏休み中に行う、希望参加の行事として、従来行ってきました「オーストラリアホームステイの旅」に加え、「新・自然体験の旅」を実施します。
    オーストラリアホームステイの旅は、オーストラリアサンシャインコーストにあるトーマスモア小学校に短期留学とホームステイをします。
    新・自然体験の旅は、大自然の中でダイナミックな体験活動ができる行事です。目的地としては、新潟県佐渡島、高知県四万十市、鹿児島県与論島での実施です。

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