TOPICS
2025.02.06
令和6年度の文部科学省「理数好きな児童・生徒を育てる探究学習推進プラン」において、本校が全国3校のうちの1校に選ばれました。この事業は、理数系分野に興味を持ち、自ら課題を発見し、根拠に基づいて問題解決を行える人材を育成することを目指しています。本校数学部のこれまでの研究と関連性が深いことから、今回、事業に応募しました。
目指すのは、理数の力で未来を切り開く人材
この事業は、理系の素養をもった子どもたちを育てるために、探究的な学習や課題解決型の学びを取り入れた指導法や教育プランの開発を進めるものです。自ら考え、調べ、問題に取り組む力を育むことで、将来の社会で活躍できる能力を養う指導法の開発を目指します。
本校数学部の取り組み
友だちの「困った」や「分からない」、自分の「困った」状況の根本を探ることを通して、考えることや分かることの楽しさを実感する授業を目指しています。本校数学部では、探究は問題解決プロセスの一つであり、探究に繋がる「問い」は、その問いそのものをいかに自分事として捉えられるかに関係が深いと考えています。「困ること」や「分からないこと」は悪いことではなく、それが自分自身や仲間の学びのチャンスであることを理解し、全ての「困った」や「分からない」を自分事として捉えられるようになることで、分からない状況や困った状況も諦めずに楽しみつつ、何事にも主体的に働きかける力を身に付けることを目的としています。
本校が特別賞を受賞! ~文部科学省委託事業「理数好きな児童・生徒を育てる探究学習推進プラン」成果発表会にて~
1月12日(日)に、東京学芸大学にて、文部科学省委託事業「理数好きな児童・生徒を育てる探究学習推進プラン」2024の成果発表会が行われました。この事業は、理数分野に興味を持つ児童・生徒を育成するために、探究学習の指導法の開発やその成果を広く普及させることを目的としています。今回、これらの実践内容について、児童・生徒が自ら発表し、取り組みの成果を発信する成果発表会が開催されました。そこで本校児童の発表が、特別賞を受賞いたしました。
成果発表会での大きな成果
今回、文部科学省委託事業「理数好きな児童・生徒を育てる探究学習推進プラン」の実践内容について、児童・生徒自らが発表しました。
本校の発表は、4年生の児童が苦手と思っていた数学の授業を通して、友だちの「困った」「分からない」に寄り添いながら考えることによって、自分の表現が広がるまでのプロセスを発表しました。
また、5年生の児童が、「小数のかけ算」の学習において、友だちの「分からない」をきっかけに、整数および小数のかけ算の意味を拡張していった過程を、板書や授業のノートをもとに振り返りました。
発表後には、専門家からの質問や講評を受けました。大学の教授や文科省の方の質問に、子どもたちなりに真摯に考え、自分の考えを伝えました。自分の取り組みを客観的に評価する貴重な機会となりました。
我々教員も、今後の学習改善や推進に向けての新たな気付きを得ることができました。今後の学びに活かすべき改善点やアイデアを見つけ、さらにより良い授業を目指し研究を進めていきます。