初等学校だより

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  • 2024.07.27

    ここでしかできない経験を満喫 —4~6年生「夏の学校」—

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初等学校では4、5、6年生が夏の学校へ出かけます。夏の学校は、先生や友達と寝食を共にしながら、集団生活を通してさらに豊かな関係を築くことや、親元を離れて自身の健康に関心を持ち、責任感を持って行動すること、大自然の中で探究する心や感動する心を持つこと、その土地ならでは体験を通して土地の文化、歴史、自然に興味を持ち理解を深めることを目的として行う郊外学習です。今年は7月16日から19日の3泊4日で実施し、学校生活では得られない貴重な経験をしてきました。現地の様子をお届けします。

6年生:長野県乗鞍高原
5年生:静岡県西伊豆
4年生:群馬県みなかみ町
いずれも7月16日(火)~19日(金)で実施

 

6年生:長野県乗鞍高原

いよいよ6年夏の学校が始まりました。気候は涼しく、爽やかな1日となりました。まずは、梓水苑でお昼のバーベキューをお腹いっぱい食べました。みんなで協力して作るご飯は格別!そのあとは、松本城に寄って休暇村へ向かいました。夜のミーティングでは、リトルピークスさんによるお話を伺いました。あっという間の1日、「寝て、食べて、飲んで」この3つをしっかり守って翌日に備えます。ここでしかできない経験を満喫してきます!

2日目は岩魚焼き体験、箸作り、フォークダンス練習を行いました。1日の中でたくさんの貴重な経験ができ、子どもたちも笑顔で休暇村に帰ってきました。明日は、いよいよ「剣ヶ峰登山」です!今のところ、天気予報は「晴れ」です。今日はしっかり休んで翌日に備えます。

3日目は6年夏の学校の一大イベントでもある「剣ヶ峰登山」の日です。いいお天気に恵まれ、過ごしやすい気候の中、登山ができました。初めて登山を経験する子も多く、ドキドキしながら参加する子もいました。頂上から見える景色は、本当に綺麗で、最後まで頑張った達成感も感じることができました。

夜はキャンプファイヤーを楽しみました。乗鞍高原に成城っ子の明るい声が響きました。

6年夏の学校、4日目最終日です。朝の散歩に「牛留池」へ出かけました。心地よいお天気の中で爽やかな散歩に行きました。また、4日間使用した部屋の片付けを丁寧に行いました。閉校式では、お世話になった宿の方への感謝の気持ちを伝えることもできました。たくさんの人への感謝の気持ちをこれからも持って過ごしていきたいね!と、帰りのバスで子どもたちと話しました。子どもたち、スッキリした表情でそれぞれの家へと帰っていきました。

 

5年生:静岡県西伊豆

5年夏の学校の舞台は西伊豆。ホテルの目の前に広がる海で活動を行います。
1日目はライフジャケットのサイズ合わせを行ったうえで、海で自由遊泳とビーチクリーン活動を行いました。雨が降る中でしたが、海に入ってしまえば関係なし!みんなで大いにはしゃぎ回りました。爽快な表情が印象的でした。
明日からはシュノーケリングの班と、命の教育の班に分かれて活動します。安全に気を付けながら、思う存分、海と親しんできたいと思います。

2日目は、全体を2つのチームに分けて、それぞれのプログラムを行います。3日目は活動を入れ替えて、前日に体験していないプログラムに取り組みます。先にシュノーケリングチームの活動について紹介します。
朝食を済ませた後、バスで黄金崎公園ビーチへ向かいます。そこは、年間を通して海況が穏やかな場所で、多くの生物の観察も楽しむことができます。天候も上々。現地のインストラクターさんにガイドをしてもらいながら、ビーチエントリーで海の中へ。そこには西伊豆の海で暮らす様々な生物たちの姿が広がっていました。
中でも圧巻だったのは、大きなマダイ。ダイちゃんと名付けられたそのマダイは、ダイバーさんたちに愛されるうちに、このエリアに住み着くようになったそうです。子どもたちのすぐ足元をすいすいと泳ぎ回っていました。これだけ間近で生きたマダイを見る機会は滅多にないので、貴重な体験となりました。

そのままビーチでお昼を済ませ、ホテルで小休憩をした後は、ホテルの前のビーチで自由遊泳を楽しみました。午前中の疲れもなんのその。時間の許す限り、思い切り遊び尽くしました。全身砂まみれになった後は、ホテルのプールで砂抜きという名の水遊びをまたまた楽しむ子どもたちでした。さすがに今夜は遊び疲れて眠たくなっていることでしょう。

3日目は、2日目の活動をローテーションして行います。今回は命の教育チームの活動についてご報告します。
本校の体育科では、泳力の指導だけではなく、水難事故から命を守れるようにライフセービング活動にも取り組んでいます。学校ではペットボトルを浮き具にする活動や着衣泳などを行い、不慮の事故から身を守る方法について学んでいます。
5年夏の学校では、それらの学習を生かしながら、海難事故から自らの命を守るための浮き方や泳ぎ方、ライフジャケットの正しい使い方について学びます。子どもたちは互いにバディを組んで、お互いの命を預け合います。常に声を掛け合うことや、絶えず相手とつながりながら泳ぐことの大切さを確かめていきます。
活動のクライマックスは、1時間に及ぶライフジャケット泳です。足のつかない深さの場所を、バディと協力しながら1時間泳ぎ続けます。はじめは両方がライフジャケットを身に着けているのですが、途中からは片方の子のライフジャケットは回収されてしまいます。一着のライフジャケットを互いに脱ぎ着しながら、体力を保ち続けられるように支え合います。
中には疲れや不安から、途中で泣き出してしまう子もいましたが、「大丈夫だよ、安心して」「ここまで泳いでこれたからきっとできるよ」といったバディの温かい励ましによって、誰も浜に上がることなく泳ぎ切ることができました!
そんな子どもたちの姿に、海の中で見守るわれわれ大人の心も温かくなりました。

 

4年生:群馬県みなかみ町

夏の学校が始まりました!4年は群馬の水上にきています。
初日はあいにくの天気でしたが、子どもたちは元気いっぱい!到着後、ホテル付近で散策、幻想的な霧に包まれたダムや、自然の中で虫取りをしました。

夕方から班ごとにご飯を飯盒で炊き、材料を切り、カレー作り。火を起こすところからチャレンジしました。飯盒炊爨ではうまく炊けた班も、焦げちゃった班も。カレーは現地の方のアドバイスを生かし、具材を薄目に切ることで美味しくできました。多少失敗しても、自分たちで作ったカレーは格別に美味しかったようです。
夜はクラスの時間をみんなで過ごして、消灯を迎えましたが、まだ興奮気味の子どもたちもいました!しっかり休んで明日も元気に活動しようね!

4年生2日目は玉原湿原散策です。玉原湿原ではガイドさんにもついてもらって、様々な植物の名前、森のこと、小鳥のことなどを教わりました。「下に敷いてある木の道は自然を守るためなんだよ、でも鹿さんたちは自分の道を歩くんだよ」いろんなことをたくさん学びます。
散策だけでなく、 夕方に行うエッセンシャルオイルづくりに向けて植物の採取も行いました。ガイドさんからは「もみじはカエデの仲間だからヨーロッパでは煮詰めてメープルシロップにしていたりするからいい香りだよ」と教わったり、クロモジの木の香りがいいことなど、たくさん教えてもらいながら採取しました。
ホテルに戻ってからはエッセンシャルオイルづくりです。玉原散策をした班ごとに蒸留器を用意してもらい、エッセンシャルオイルをつくりました。
子どもたちからはこんな感想が出ました。
「クマイチゴと 笹の葉をえらびました。クマイチゴはいいにおいで、笹の葉は和の匂いがするからえらびました」「私たちの班はレモンとハーブティーに似た匂いがします」「酸っぱさと草っぽさがあって、バジルというかマルゲリータみたいな匂いがするよ」など、様々な感想がありました。明日はレイクラフティングです。

夏の学校のメインイベントがたくさん詰まっている3日目。朝から赤谷湖レイクラフティングとキャンプファイヤーを行いました。
レイクラフティングでは、ウエットスーツをはじめ、多くの持ち物、着替えなど、子どもたちが理解して準備することが詰まっています。担任団もあえて詳しく説明するのではなく、ホワイトボードに書かれた情報を基に準備を進めるなど、子どもたちの自主性が発揮される取り組みで進めました。子どもたちも宿泊生活に慣れ、自分たちでしっかり準備をして予定時刻より早くレイクラフティングを行うことができました。天気も好転し、快晴の中湖に漕ぎ出します。インストラクターの方に教わりながら、息を合わせて湖をグングン漕いでいきます。途中、近くの船と水を掛け合ったりしつつ、暑さ対策も兼ねて湖で泳ぐ体験、渓谷の奥にある滝まで漕いでいく班などそれぞれの楽しみ方ができました。最後は全班でゴールまで漕ぐレースをするなど、充実した時間を過ごせました。
午後は、キャンプファイヤーの準備、クラスの時間を経て、いよいよキャンプファイヤーです。水上のキャンプファイヤー場には山賊と火の神が現れ、子どもたちの「もえろよもえろ」の歌声と共に炎が空に上がっていきました。
大声リレー選手権ならぬ美声リレー選手権、ジェンカ、マイムマイムでは学年が円になり大盛り上がりでした。日中、フルに活動した子どもたちは消灯後数分で夢の中。明日は4日ぶりにお家に帰ります。元気な姿で帰れるよう、最後までみんなで力を合わせて生活したいと思います!

あっという間に最終日です。宿の方、お世話になった旅行会社の方、水上町観光協会の方など多くの方が関わってくださって実施できた夏の学校です。この感謝を込めて、全員で感謝を歌にのせて伝えました。
宿を出た後は、たくみの里を散策して里山の美しさに触れました。お昼ご飯を食べた後、無事に学校まで帰ってきました。
子どもたちからは以下のような感想がありました。
「普段、あまり遊ばない友達とも遊ぶことができてうれしかった」「みんなが助けてくれて、協力して生活できてよかったです」「はじめはなかなか眠れなかったけど、すぐに寝られるようになってよかった」などなど、子どもたち一人ひとり、感じていることは様々です。それぞれ自分なりに達成し、多くのことを学んでいたことでしょう。この夏の学校で学んだことをこれからの生活に生かしてくれることだと思います。ぜひ、たくさんお家で話を聞いてあげてください。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

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