初等学校だより
初等学校だより
成城学園では、幼稚園から高校までの一貫したデジタル・シティズンシップ教育のプログラム作成を進めています。デジタル・シティズンシップとは、「デジタル技術の利用を通じて、社会に積極的に関与し、参加する能力」のこと。そしてインターネットという公共の場で、健全で責任ある行動をとることができる善き市民になるための教育がデジタル・シティズンシップ教育です。生まれた時からネットが身近な存在であるデジタルネイティブと呼ばれる子どもたちは、デジタル機器を使用して大人の想像をはるかに超えて多くの経験をし、あらゆることができるようになる一方で、ネット上での様々な困りごとにも遭遇します。デジタル教育に際し、大人は子どもたちにどのように接していくのが良いかを考えるきっかけづくりにするため、5月1日(月)に5、6年生の児童とその保護者の方を対象に親子集会を行いました。
親子集会の進行は、6年椿組担任でデジタル・シティズンシップ教育検討推進分科会の座長でもある秋山先生。デジタル・シティズンシップ教育の中には、対人関係とコミュニケーション、ニュースメディアリテラシー、ネットいじめなど6つのテーマがあるというお話から、今回は家でどんなメディアをどのぐらいの時間使っているかという「メディアバランス」というテーマについて掘り下げました。
「タブレットを使う時、制限時間を決めたほうがいい?」という秋山先生の質問に、子どもたちの回答は2つに割れました。制限時間はないほうがいいという理由に「調べ物をしてて途中で時間が来てしまって最後まで調べられなかった」という発言があり、保護者の方から「あとどのくらい使うの?それが分かれば安心できる」という回答が。秋山先生から、保護者の方には子どもを管理するのではなく、子どもと保護者が対等に対話しながら約束ごとを決めていける、そんな風に子どもと一緒に一番良いデジタルとの付き合い方を模索してほしい、という話がありました。