初等学校だより

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3月20日(祝)。今年の卒業式は例年とは違っていました。新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小。クラス毎で時間をずらし、講堂には1クラス分の卒業生と一部の教員のみ。見送る在校生も保護者も不在の特別な卒業式でした。
しかしステージは花で彩られ、卒業生は保護者手作りの虹色のコサージュを全員が胸に付けて堂々の入場です。素晴らしい門出であることに変わりはありません。

今年の卒業生は、菊組、椿組、楠組の総勢113名。
渡辺校長は、こうした混乱した世の中で特別な卒業式になってしまったけれども、冷静さを失わず「普段の生活の先に未来があることを忘れないでほしい」と卒業生に語りかけ、一人一人に卒業証書を手渡しました。

最後はクラス全員で「帰る場所」を歌いました。
新校舎での生活はわずか半年。それ以前は仮校舎で苦労をかけた今年の卒業生たち。だけど、成城学園初等学校は、いつでもずっと、皆さんの「帰る場所」です。

密集を避けるため、講堂内にいる教員は、校長、副校長とクラス担任、演奏の音楽の先生たちだけでした。その他の先生は全員、講堂の外でモニター越しにこの卒業式を見守っていました。
卒業生のみんなは気付いていたでしょうか?講堂の外で、先生全員が、卒業生に負けないくらい大きな声で「帰る場所」を一緒に歌っていたことを。
でもきっと届いたはずです。
一緒に講堂に入れなかったけれど、手作りのコサージュを贈ってくれた保護者の想い、講堂の外で一緒に歌い「おめでとう!」と拍手で見送ってくれた先生の想いが。

異例の卒業式でしたが、児童・教師・保護者の「三位一体」という成城学園初等学校の「普段通り」の姿が感じられる温かい卒業式でした。卒業おめでとうございます。

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