映像研究部

1)映像科の時間について
 写真やビデオを使った表現活動を通じて、情操を陶冶し、創造力を養います。また、映像の読み取り能力や映像に対する判断力も育てています。
 映像科の授業、「映像の時間」は3年生から5年生は週あたり1時間、6年生は週あたり0.5時間行っています。
 本校映像科の目標は、次の通りです。
①様々なメディア機器を利用し、表現する技術を習得する
②メディア機器を利用して、効果的な情報収集をし、情報の取捨選択をすると
ともに、正しく情報活用ができるようにする
③メディア機器を利用した表現活動や映像作品の鑑賞を通して、情操を陶冶
し、創造性を養う
 本校は元々、1921年より映画の定期的利用を開始、1925年より毎月2回の学校映画会開催し、映画の教育的利用を進めてきました。そして1947年に「映画の時間」を特設、戦後間もない頃から週に1回の映画会を計画・実施してきました。ですが、「みる」だけではわからない、「つくる」ことで得られるものがある、という考えから、1974年に「映像科」が誕生、映像機器を用いた表現活動が始まりました。必然的に表現のための技術指導も加わり、美術や音楽と並ぶ情操教育の教科として本校の教育課程の中に位置づけられました。
 映像科誕生当初はガラススライド、OHP、フィルムカメラ、8ミリフィルムカメラを使用していましたが、技術の発展と共に使用機器も変わってきました。フィルムカメラがデジタルカメラ、8ミリフィルムカメラが8ミリビデオカメラ、DVカメラと変わりました。動画の編集も、かつてはフィルムをテープで繋ぐ編集からビデオカメラとビデオデッキを繋いだビデオテープ編集に、ビデオテープの編集からMacBookPROを使用したデジタル編集へと変わってきました。現在では、撮影から編集まで1台で完結できるiPadを使用して創作活動を行っています。

2025年度研究テーマ:内面の豊かさを育てる映像科の授業の創造

2)研究テーマについて
 映像科の授業を行う映像部は、メディア機器とよりよく付き合う児童の育成をテーマに、研究を行っています。
 これまで、映像科では「映像を批判する力をつける」ことを目標の1つに掲げていました。テレビや映画といったメディアが中心であった時代は、映像作品作りを通して映像の撮り方やカットの繋ぎ方を学ぶことで映像の嘘を見抜き、映像に騙されない力、映像を批判する力を身につけることが大切でした。
 ですが、インターネットを通じた情報交換、情報伝達が当たり前となり、AIが発達した現在の情報社会では、映像を批判する力を身につけるだけでは充分ではありません。情報社会に参画する態度の育成重要になってきます。
 そこで、新たにデジタルシティズンシップ教育を導入しようとしています。
 インターネットをはじめ、メディア機器、デジタルのネガティブな側面にばかりスポットを当ててしまうと萎縮して敬遠してしまいがちになり、せっかくの便利な面を享受することが出来なくなってしまいます。
 ただ、インターネット上の情報が必ずしも正確である、ということはありませんから、正しい情報を見極め、情報を比較し適切に扱おうと考えられることが大切になってきます。
 不特定多数の人がアクセスしているため、個人情報などは適切に扱う必要もあります。オンライン上で情報を公開する場合、公開して良いかどうかの判断が必要になりますし、公開しても問題ない情報と、公開すべきでない個人情報かどうかよく考え、どうすれば安全に利用できるか熟考し、正しい知識をもとに判断力を高めていく必要があります。
 正しい知識と判断力を身につけ、デジタルのもつポジティブな面にもきちんと目を向けて「より良くデジタルと関わるには」と言う問いを子ども自身が考えていけるようにし、よきデジタル市民に育てて行きたいと考え、研究を行っています。