TOPICS

  • 2025.03.13

    LGBTQ+についての理解と教授法を学ぶ講演会を実施しました

3月10日、初等学校の体育科・舞踊科が「学校教育および保健科教育におけるLGBTQ +の理解と教授法を学ぶ」と題した講演会を開催し、初等学校のほか、成城学園各校の教員約30名が参加しました。
講師として、LGBTQ+当事者であり、LGBTQ+の人々がより暮らしやすくなる社会を目指した様々な活動に尽力されている、株式会社ニューキャンパスの杉山文野氏と、私立学校の顧問弁護士として学校内での課題に携わっておられる齋藤信子氏をお迎えしました。杉山氏ご自身のライフヒストリーとともに、特に学校という環境において、LGBTQ+の当事者がどのような問題を抱えているのかをお話しいただきました。現在、パートナーと共に2人の子どもを育てていらっしゃる杉山氏から、学校は昔と比べると理解が進んでいて柔軟に対応してくれることが増えているが、公的書類などはまだまだ複雑で大変なことが多いというリアルな体験談もうかがうことができました。杉山氏のお話のあとは、「もし児童からカミングアウトされたらどう対応するか」というテーマで、参加者同士の意見交換や、講師への質疑応答の時間もあり、活発な議論が交わされました。講師のお二人からは、保健室・図書室にLGBTQ+の関連書籍を置く、LGBTQ+に理解があることを示すレインボーのステッカーを貼るなど身の回りからできる行動についてもアドバイスがありました。
学校は体育や修学旅行など男女で区別せざるを得ない場面が多くあります。杉山氏からは、LGBTQ+と一括りにせずに、まずは一人ひとりに向き合い、話を聞いてあげることが大切との言葉があり、今回の講演会は、いかにしてみんなが安心して過ごせるインクルーシブな学校環境を作っていくのかを考える良い機会となりました。

  • 約30名の教員が参加しました
    約30名の教員が参加しました

  • 講師の杉山文野氏
    講師の杉山文野氏

  • 意見交換をする参加者たち
    意見交換をする参加者たち

  • 活発な質疑応答も行われました
    活発な質疑応答も行われました

TOPICS一覧

page top