初等学校だより

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  • 2023.08.16

    この夏、このクラスで過ごす特別な体験 —4~6年生「夏の学校」—

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初等学校では4、5、6年生が夏の学校へ出かけます。夏の学校は、先生や友だちと寝食を共にしながら、集団生活を通してさらに豊かな関係を築くことや、親元を離れて自身の健康に関心を持ち、責任感を持って行動すること、大自然の中で探究する心や感動する心を持つこと、その土地ならでは体験を通して土地の文化、歴史、自然に興味を持ち理解を深めることを目的として行う郊外学習です。今年は7月11日から14日の3泊4日で実施し、学校生活では得られない貴重な経験をしてきました。現地の様子をお届けします。

6年生:長野県乗鞍高原
5年生:静岡県西伊豆
4年生:群馬県みなかみ町
いずれも7月11日(火)~14日(金)で実施

 

6年生:長野県乗鞍高原

6年生は乗鞍高原に行ってきました。初日は、お昼に石井味噌で作られた豚汁をいただき、松本城へ向かいました。乗鞍高原は、風が爽やかでとても過ごしやすく気持ちがいいです。お天気に恵まれた1日目、元気に過ごしました。

2日目は、大黒岳を目指し、登山に挑戦しました。午後は、各クラスに分かれてトレッキングを行いました。乗鞍休暇村の美味しいご飯をたくさん食べて、たくさん寝て明日も元気に過ごします!

3日目、クラス毎に分かれて活動をしました。
①岩魚焼き体験
思うように捕まえることができず必死の子どもたち。友だちと声をかけ合いながら協力して活動できました。自分で捕まえ、さばき、焼いた岩魚は格別!出来立てほやほやの岩魚に「おいしい!」と大喜びでした。命のありがたみに感謝していただきました。

②小灯し(ことぼし)づくり
スタッフの方に協力してもらいながら世界に一つしかない自分だけの小灯しを作りました。「ここどうしたらいいかな?」「それいいね!」と友だち同士アドバイスをしながら楽しい時間を過ごしました。

③フォークダンスの練習
キャンプファイヤーに向け、クラス毎にフォークダンスの練習をしました。初めて聞く曲も6年生ならお手のもの。歌って踊ってクラスの時間を楽しみました。

キャンプファイヤー
最終日の夜はキャンプファイヤーをしました。雨予報でひやひやでしたがお天気に恵まれ、無事に外で実施することができました。火の神から、健康の火、感謝の火、自立の火を代表の子どもたちがもらい、点火。燃え上がる炎に子どもたち興味津々!
火を囲みながら、各クラス練習してきたフォークダンスを6年生全員で楽しみました。
最後の夜は思い出いっぱいの活動となりました。

最終日。4日間お世話になったホテルの方々に感謝を込めて歌をプレゼントしました。
お昼は、梓水苑に寄ってBBQ。自然豊かな場所で友だちと食べるごはんは最高!
あっという間の活動に「まだ帰りたくない」「もっと一緒にいたい」など嬉しい感想をたくさん聞くことができました。

 

5年生:静岡県西伊豆

5年生は静岡県の西伊豆海岸に行ってきました。感染症の流行を受け、3クラス揃ってではなく、初日の出発は2クラス、もう1クラスは1日遅れて出発し2日目の午後に合流しました。
初めは、沼津港で深海水族館、シーラカンス・ミュージアムを見学しました。

宿に到着後は海岸でビーチクリーンをしました。「ビーチクリーンってやってみると思ってたより楽しかった!あっと言う間に時間が過ぎていったよ」「大きなゴミが砂に埋まってて取れずに悔しかった!」「少しでもビーチが綺麗になると嬉しくなった」という感想が子どもたちから出てきました。
夜はバイキング、自分の食べられる量を調整できずに苦しんだ子、ちょうどよく食べられた子、食事も家族で行く時との違いで大きな学びになりました。食事後は海辺の岩場や砂浜などにいる危険生物について学んだり、部屋ごとにお楽しみ会の準備をしたりして過ごしました。

2日目の午後からは柚組も合流し、3クラス揃っての活動となりました。
午後から崩れかけた天気もなんとかもち、遠泳も行いました。遠泳では、1時間海の中で過ごし、バディと共に生き残ることを目標とし、高波に揉まれながらもそれぞれのペースでやり切ることができたことがとてもいい経験になったようです。遠泳を行った子どもたちからは「ゴーグルはくもってたけど、一瞬日が差して、その時に見た一瞬の景色がとてもきれいだった」「目印が見えにくいから、自分たちがどこを進んでいるのかわからなかったけど、すごくがんばった」という感想がありました。
着衣泳を行った子からは「天気は少し悪くて、高波がきてびっくりしたけど楽しかった」「途中から来たけどたくさんの活動ができてうれしかったよ」「あっという間の1日だった」と言った声を聴くことができました。

3日目は曇り空の中、たまに日がさすこともあり、ちょうど良い気候でした。午前は着衣泳、ニッパーボード、遠泳、プールの時間を、クラス毎にローテーションしながら活動しました。午後は水上運動会を楽しみました!水上での台風の目、砂浜綱引きや全員での水上リレーなど、クラスの垣根を超えたチームで楽しい時間を過ごしました。海の締めくくりには自由遊泳、プールでの遊泳を楽しむなど海での全てのプログラムを終え、しっかり満喫できたと思います。
夜はお楽しみ会です。各チームで練習してきたものが次々と出てきました。「オリジナルの浦島太郎が楽しかった!」「マジックがすごかった!」「笑いすぎてしゃっくりがとまらなくなった!」と楽しんでいました。
明日帰るのかー、と少し寂しそうな子、嬉しそうな子、いろんな気持ちでしたが、疲れすぎてみんなぐっすり休んでいました。

夏の学校最終日も天気予報と打って変わって晴天に恵まれました。当日まで出会えないという話になっていた堂ヶ島のトンボロ現象に出会い、海岸学習を行うことができました。海岸学習では、「最初は虫とか苦手だったけど、海岸学習でカニとかフナムシをほんとに見つけて、さわってみて、ちょっと興味がでたよ」「ふつうの磯よりいっぱい生き物がいる気がした!」という感想も聞くことができました。

海岸学習の後は、お世話になったホテルに感謝の気持ちを込めた合唱を聴いていただきました。
たくさん経験した4日間、お家の人に感想をたくさんお話ししてね!

 

4年生:群馬県みなかみ町

4年生は群馬県みなかみ町に行ってきました。
初めての夏の学校となる4年生。初日はグループごとに様々な農家さんのところにお世話になり、農業体験をしました。芋を掘ったり、野菜を収穫したり、鶏の卵を集めたり、中には探検に行ったところも…?お世話になった農家さんごとに違った、ここだけの経験をすることができました。
午後から山の天候が心配されていましたが、雨にも降られることなく、最高のスタートを切ることができました

2日目は、丹原湿原の散策を行いました。山の天気は変わりやすく、晴れ間もあれば急な雨に、レインコートが活躍する場面もありました。図鑑を片手に熊が木登りをした跡や、触ったら被れる植物など、1つ1つ自然と直に触れ合う時間になりました。
午後は、湿原で採集した植物を使ってエッセンシャルオイル作りを行いました。グループごとに植物のエキスを抽出して、出来上がったオイルの香りは…
感じ方は人それぞれ。様々な形で自然と触れ合うことのできた1日となりました。

3日目、みんなが待ちに待ったレイクラフティング。ボートをおりて泳いだり、みんなで息を合わせてボートを漕いだりしました。各ボート1袋ずつゴミ袋を持って、湖に落ちているゴミも拾いました。
今日みんなが綺麗にした湖の水は、明日、東京で自分たちの水道から出てくる水。自分とのつながりを感じながら、感謝の気持ちを持って水と関わる学習をすることができました。

最終日となった4日目は、あいにくの雨ですが、雨避けのあるホテルのBBQ場をお借りして、竹細工の活動を行いました。1人で切ることが難しい竹は、グループのみんなで協力しないと自分の切りたい長さに切ることができません。この3泊4日で育んだ仲間との絆を確かめ合う、夏の学校の集大成です!

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