幼稚園生活

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 10月23日(金)、年少組で彫刻家の高橋智力先生による造形活動をおこないました。この日のテーマは「まっすぐな線」。身近な場所にあるまっすぐな線を探したり、紙や棒を使って線を表現したりしながら、作品づくりに取り組みました。

まずは、「今日は、まっすぐな線について考えてみたいと思います。この部屋の中にまっすぐな線はあるかな?」という智力先生の問いかけからスタート。「天井!」「窓!」と、部屋を見回しながら、天井の梁や窓枠などにまっすぐな線を見つけた子どもたちが、次々と答えていました。

まっすぐな線がどのようなものかを確認したら、いよいよ作品づくりです。まずは、好きな色の色画用紙を1枚選びます。紙を縦に1回折り、反対側に折り返してZ折りにします。紙を広げると、まっすぐな線が2本できました。

次は、クレヨンを使って線を描いていきます。「いろいろな色を使って線を引いてね」という先生の言葉を聞き、まっすぐな線を引こうと集中してクレヨンを動かす子どもたち。続いて、「裏面には、まっすぐではない線を描いてみよう。まっすぐではない線はどんな線かな?」と問いかけられると、「ギザギザ!」「丸!」と元気な声が上がりました。紙を裏返し、それぞれが思い思いの線を描いていきました。

続いて登場したのは、まっすぐな木の棒です。「この木の棒は、機械でつくったまっすぐな棒です。これに色をつけて、画用紙と組み合わせてみたいと思います」。子どもたちは絵の具を使い、棒に色を塗っていきます。「2色の絵の具が混ざらないようにするためには、どうしたらいいか考えながら色を塗ってみてください」という先生の言葉を聞き、筆を使って丁寧に色をつけていました。

最後に、色画用紙にドリルで穴をあけ、そこに色を塗った棒を通して、作品が完成しました。

身近な場所にある線を探すことから始まり、「紙を折る」「クレヨンで線を描く」「棒に絵の具を塗る」など、さまざまな工程に取り組んだ子どもたち。先生の話をよく聞きながら、一つひとつの作業に集中して取り組む姿が印象的でした。色や線の組み合わせを楽しみながら、自分だけの作品づくりに夢中になっていました。

  • 好きな色の色画用紙を1枚選びます
    好きな色の色画用紙を1枚選びます

  • お手本をよく見ながら、丁寧に折っていきます
    お手本をよく見ながら、丁寧に折っていきます

  • 反対側にも折り、Z折りにします
    反対側にも折り、Z折りにします

  • まっすぐな線を、一本一本丁寧に
    まっすぐな線を、一本一本丁寧に

  • まっすぐな線をたくさん描けました!
    まっすぐな線をたくさん描けました!

  • 裏面にはまっすぐではない線を、思い思いに描いていきます
    裏面にはまっすぐではない線を、思い思いに描いていきます

  • 木の棒に絵の具で色を塗ります
    木の棒に絵の具で色を塗ります

  • 棒の隅々まで丁寧に色を塗っていきます
    棒の隅々まで丁寧に色を塗っていきます

  • 色画用紙に穴を開けて棒を通します
    色画用紙に穴を開けて棒を通します

  • 線を集めて、すてきな作品ができました
    線を集めて、すてきな作品ができました

ともりき先生よりひとこと
まっすぐとまっすぐ

今回の造形活動では、性格の異なる二つの「まっすぐ」をテーマに、平面から立体へと広がる表現を楽しみました。

活動のはじまりは、一枚の色画用紙を折ることから。
紙を折ると、そこには一本のまっすぐな線が生まれます。定規も鉛筆も使わずに、折るという行為だけで正確な直線をつくることができる。そのことを子どもたちと確かめながら、紙をジャバラ状に折り進めていきました。

次に、一度紙を広げ、色とりどりの線を描いていきます。まっすぐに描こうとしても、手の動きによって少し曲がったり、揺らいだり。そこには一人ひとりの身体の動きや感覚が表れ、同じ直線を描いているつもりでも、それぞれに異なる表情が生まれます。

そして紙をたたみ、好きな場所に穴を開け、彩色した木の棒を差し通していきます。
子どもたちの手から生まれた、温かみのある「まっすぐ」と、工業的に加工された木の棒がつくる、正確で力強い「まっすぐ」。
同じ「まっすぐ」でありながら、その性質は大きく異なります。

紙を折ることで立体的な作品へと変化し、平面に描かれた線は空間の中へと広がります。さらに、そこを木の棒が貫くことで、線と線の間に新しい関係が生まれていきます。
今回大切にしたのは、同じように見えるものの中にある違いを発見すること。

折ることで生まれる直線、手で描くことで生まれる直線、そして工業的につくられた直線。それぞれの成り立ちや表情の違いに触れながら、身近な「線」という存在を、いつもとは少し違った角度から見つめてみました。

描くこと、折ること、穴を開けること、差し通すこと。異なる行為を重ねることで、平面だった一枚の紙が立体的な構造へと変化していく。
その過程に生まれる発見や驚きもまた、造形活動の大切な楽しさの一つです。

(造形活動講師・高橋智力)

本記事は、2026年10月23日時点の取材内容に基づいています。
掲載情報は取材当時のものであり、現在の状況とは異なる場合があります。

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