幼稚園生活

最近の出来事

  • 前の記事
  • 2026.10.13

    白い柱を浮かせたらー年長組造形活動ー

  • 次の記事

9月17日(木)、年長組で造形活動をおこないました。講師は幼稚園で造形の時間を担当いただいている彫刻家の高橋智力先生です。今回の活動では、複数の穴が開いた木製のブロックに木の棒と発泡スチロールを組み合わせて、作品づくりに挑戦しました。
 「1人1つ、木のブロックを選んでください。短い棒と長い棒を1本ずつ、ボンドをつけて好きな穴に挿してみましょう」。子どもたちは選んだブロックの穴に、ボンドを付けた棒を挿し、さらにハンマーでしっかり固定しました。
 今度は、棒にもう一度ボンドをつけ、長い筒状の発泡スチロールを差し込みます。「棒が突き抜けないように気をつけてね」という声かけに、子どもたちも慎重に作業を進めていました。
 発泡スチロールを熱で溶かして切断や切れ込みを入れることのできる、ヒートカッターを使う際には、「銀色の部分はとても熱いので、絶対に触らないでください」と注意がありました。1人ずつ順番に呼ばれ、緊張した面持ちでヒートカッターを手にする子どもたち。最初は少し怖がる様子を見せていた子も、次第に真剣な表情になり、集中して模様や切れ込みを入れたり、穴をあけていました。
 順番を待つ間や作業を終えた子どもたちは、絵の具でブロックや発泡スチロールに色をつけていきます。ヒートカッターで模様をつけた部分に絵の具で色を重ねると、模様がくっきりと浮かび上がり、より一層カラフルで表情豊かな作品に仕上がりました。木と発泡スチロールという異なる素材の組み合わせ、そして道具の正しい使い方を、子どもたちは作品づくりを通して楽しく学んだひとときとなりました。

  • 木のいい香りがする!
    木のいい香りがする!

  • ハンマーで木の棒を奥まで押し込みます
    ハンマーで木の棒を奥まで押し込みます

  • 発泡スチロールを木の棒に挿します
    発泡スチロールを木の棒に挿します

  • ヒートカッターの説明をよく聞いてから始めます
    ヒートカッターの説明をよく聞いてから始めます

真剣な表情でヒートカッターに挑戦する子どもたち

  • 切断できた!
    切断できた!

  • 切断した面や切れ込みにも色を塗ります
    切断した面や切れ込みにも色を塗ります

  • 切れ込みに色がつくとより一層表情豊かに
    切れ込みに色がつくとより一層表情豊かに

  • 個性的でカラフルな作品が完成しました
    個性的でカラフルな作品が完成しました

ともりき先生よりひとこと
光と影、そして削る美しさとの出会い

円柱のやわらかな曲面に光が当たると、明るい部分から影へと、なめらかなグラデーションが生まれます。
今回の活動では、そうした立体ならではの光と影の美しい関係を、作品づくりを通して自然に感じ取ってもらうことを大切にしました。
大きな円柱を前に、どのような色を選び、どのように彩っていくのか。
同じかたちから始まっても、色の置き方や広がり方には一人ひとりの感覚が表れます。完成した作品には、それぞれのお子さまらしい視点や選択が静かに映し出されています。

そしてもうひとつ、今回焦点をあてたのが「削る」という体験です。
幼児期の造形活動では、つなぐ、重ねる、組み合わせるといった「加える」制作が多くなります。
その一方で、素材を削り取りながらかたちを見つけていく経験には、また異なる面白さがあります。
削ることで輪郭が変わり、面が生まれ、思いがけないかたちが現れる。
何かを足すのではなく、取り除くことで美しさが生まれていく感覚を、少しでも楽しんでもらえたらと考えました。

(造形活動講師・高橋智力)

最近の出来事一覧

page top