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  • 2026.03.14

    どんな顔ができるかな —年少組造形活動—

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 2月19日(木)、年少組が彫刻家の高橋智力先生による造形活動を行いました。今回は、色画用紙に小さく切った色紙を貼り付けて、顔を作りました。
 最初に好きな色の画用紙を1枚ずつ選び、両端を中央に向かって揃うよう内側に折ります。折った画用紙を顔の輪郭に見立て、眉、目、鼻、口の位置に、小さく切った色画用紙を配置して、思い思いの顔を作りました。「みんなの目や鼻はどこにあるかな。その下には何があるかな」。自分の顔を触って位置を確認し、作る顔のイメージを膨らませます。「のりは紙と紙が重なるところに貼ってね」。智力先生からのりの貼り方も教えてもらいました。とても集中した様子で、それぞれの顔を作る子どもたち。個性豊かな素敵な表情の顔ができました。
 最後に、顔が立体的になるよう、紙の後ろをのりで貼り付けました。「顔の幅によって表情が変わっていくね。好きな幅で貼ってみよう」。ついに立体的な作品が完成。みんなの作品同士をタワーのように積み重ねて遊びました。「こんなに高く積めたよ!」。協力して作品をどんどん積み重ね、子どもたちは大盛り上がりでした。「ぺったんこだった紙が、どうして立ったのかな。どんな形だと積みやすかったかな。考えたことを覚えておいてね」と話してくれた智力先生。子どもたちは、平らな紙でものりを使って立体にできることを、楽しみながら学びました。

  • 眉、目、鼻、口はどのあたりにあるかな。 自分の顔を触って位置を確認
    眉、目、鼻、口はどのあたりにあるかな。
    自分の顔を触って位置を確認

  • 好きな色の画用紙を1枚選びます
    好きな色の画用紙を1枚選びます

  • 中心に向かって2か所折ります
    中心に向かって2か所折ります

  • 顔のパーツになりそうな形を選びます
    顔のパーツになりそうな形を選びます

  • 位置を決めたら、のりでしっかり貼り付けます
    位置を決めたら、のりでしっかり貼り付けます

  • 後ろをのりで貼って、立体的にします
    後ろをのりで貼って、立体的にします

  • 黒丸シールを好きなところに貼ったら、顔が完成!
    黒丸シールを好きなところに貼ったら、顔が完成!

  • 作品を高く積み上げて遊びました
    作品を高く積み上げて遊びました

  • どうしたらもっと高く積めるかな
    どうしたらもっと高く積めるかな

  • みんなで協力しながら、何度も挑戦して遊びました
    みんなで協力しながら、何度も挑戦して遊びました

ともりき先生よりひとこと
今回の制作では、「顔」という身近なテーマを通して、形の位置やバランスを感じることを大切にしました。
子どもたちは自分の顔に触れながら、「目はどこにあるかな」「その下には何があるかな」と確かめ、一つ一つの形を紙の上に配置していきました。同じ素材を使っていても、出来上がった顔の表情はどれも違い、それぞれの個性が生き生きと表れていました。

また今回の活動では、平らな紙が立体へと変わる体験も取り入れました。美術の視点から見ると、平面が立体へと変化する瞬間を実際に体験することは、とても意味の深い出来事です。また、表現の手法として紙の幅を少し変えるだけで表情が変わったり、形によって積み重ねやすさが変わったりすることを、子どもたちは遊びの中で自然に感じ取っていたように思います。
特に印象的だったのは、出来上がった作品の空洞部分に糊の容器を組み込み、下部分に重みを与え、建物の「基礎」のような役割を持たせることで、さらに高く積み上げようとする工夫が生まれていたことでした。遊びの中で「どうすればもっとできるだろう」と考え、試してみる姿は、ものづくりの本質的な姿そのもののようにも感じられました。

身のまわりにある形や構造に目を向け、「どうしてこうなるのだろう」と考えることは、創造の入口でもあります。こうした発見を楽しみながら、子どもたちが自分の感覚で形を捉え、試し、そこから新しい喜びを見つけていける様な時間作りを、これからも大切にしていきたいと思います。

(造形活動講師・高橋智力)

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