幼稚園生活

2月5日(木)、年中組で造形活動をおこないました。講師は、本園で造形の時間を担当いただいている彫刻家の高橋智力先生です。
今回の造形活動では、色画用紙とはさみ、のりを使った作品作りをしました。最初に、好きな色の色画用紙を2枚選びました。「画用紙の角が重ならないように、あえてずらして折ってみよう。1度折ったら、2度目も同じようにどこの角も重ならないように折ってみて」智力先生と一緒に、画用紙を折ります。「折った画用紙をもう一度開いてみよう。画用紙についた折り目に入るように、大きな丸を描いてみよう」。智力先生の見本を見ながら、一つ一つ円を描いていきました。「はさみを出して、折り目を切ってみて。画用紙を分割するといろいろな形になると思います」「今度は画用紙に描かれた丸に沿って切ってみて」。制作を進めていくと、中央が丸型にくりぬかれた三角や四角の形がいくつも出来上がりました。
最後に白い画用紙に、先ほど丸くくり抜いた色画用紙たちと、細く真っすぐに切られた色画用紙を加えて、のりで貼りつけて作品を仕上げていきます。「形を組み合わせてみたり、真っすぐの色画用紙を線みたいに使ったりして自由に貼ってみよう」。途中までどんな作品作りになるのか、先生の説明を一生懸命聞いて進めていた子どもたちもここで一気にスピードアップ!同じ素材を使いスタートしたのに、一つ一つ全く異なる素晴らしい作品が完成しました。
好きな色の画用紙を2枚選びます
角が重ならないように2回折ります
折り目と折り目の間に大きな円を描いたら・・・
まず折り目に沿って切ります
先ほど描いた円に沿って丸くくり抜きます
丸を切るのに苦戦する子どもたち。
コツを教えてもらって、みるみる上手になりました
白画用紙に切った色画用紙を貼っていきます
思い思いに配置して、好きな模様を描いていきます
作品作りに取り組む子どもたちはいつも真剣そのもの
子どもたちの個性溢れる作品に仕上がりました
ともりき先生よりひとこと
私たちの人生は、日々さまざまな選択の積み重ねでできています。
ものごとを一つの見方だけで捉えるのではなく、少し視点を変えてみることで、これまで気づかなかった魅力を発見したり、一見難しそうに思える問題の中に思いがけない解決の糸口を見つけることができることもあります。 こうした柔らかな発想のフットワークは、アートに触れる経験の中で自然と育まれていくものだと感じています。
幼い頃から美術的なものの見方や考え方を楽しみながら身につけていくことは、これからの長い人生をより豊かに、軽やかにしてくれる力になるのではないかと思っています。
例えば、活動の冒頭で出て来る「紙の角と角を合わせないで折る」という場面。
普通ならキチンと揃えましょうという話が出てきそうなものですが、ではキチンとしなかったら一体どんな世界が生まれて来るのでしょう?
揃えて紙を折れば、均等の取れた図形が2つ現れていたことでしょう。そこに意図的にずらして折ることで、想像もつかなかった新しい形と子ども達が対面することになります。その形にどの様な美しさや面白さを見出すことが出来たでしょうか?
難しい言葉にしなくても、なんとなくの感覚で味わっておくことが今はとても重要なのではないのかと思います。
もし、あのときああしていたら一体世の中はどうなっていたのだろう?
誰もが一度は思う疑問へのアンサーにもなりうるかもしれない活動でした。
(造形活動講師・高橋智力)