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  • 2025.06.30

    好きな色で好きなものを描いてみよう -年少組造形活動-

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 6月20日(金)に年少組で高橋智力先生による初めての造形活動をおこないました。最初は智力先生とはじめましてのごあいさつ。智力先生から「初めての造形の時間だからみんなのことを教えてほしいな、と思います。今日はみんなが今一番好きだと思うものを一番好きな色で描き始めてみてください」と子どもたちに声をかけました。最初はクレヨンを使って色画用紙に好きなものを描いていきました。リンゴや乗り物、おばけなど思うままに絵を描きます。続いて、今度は絵の具を使って空白の部分に色を塗っていきます。「絵の具使ったことあるかな?」という声かけに手を挙げる子も。「絵の具は筆という道具を使って塗ります。筆はどっちが頭でどっちがお尻かわかるかな?ふさふさのほうが尻尾になるよ」と筆の動かし方を教えていただき、絵の具を塗る時は「やさしく」「ゆっくり」な気持ちが大事、ということを教えていただきました。今回は黄色と水色の2色の絵の具を使って、色が混じらないように塗ってみることにしました。
 初めての造形活動でしたが、しっかり先生の説明を聞いて上手な筆運びで作品作りをすることができました。「智力先生、見て!」「智力先生できたよ!」と初回から大人気の智力先生。とても楽しい造形活動だったようです。

  • 初めての造形活動。しっかり先生のお話を聞いて始めることができました
    初めての造形活動。しっかり先生のお話を聞いて始めることができました

  • 「今一番好きな色は?」 先生の質問に好きな色のクレヨンを掲げて先生に知らせます
    「今一番好きな色は?」
    先生の質問に好きな色のクレヨンを掲げて先生に知らせます

  • 「いい色選んだね!その色で描き始めてみよう!」
    「いい色選んだね!その色で描き始めてみよう!」

  • みんなのびのびと作品作りに取り組んでいました
    みんなのびのびと作品作りに取り組んでいました

  • 「智力先生見て!」といろいろなところで声が挙がりました
    「智力先生見て!」といろいろなところで声が挙がりました

  • 好きなものが描けたら、その周りにあるものも描き加えていきます
    好きなものが描けたら、その周りにあるものも描き加えていきます

クレヨンの後は絵の具で空いたスペースを描いていきます

  • 先生に教えてもらった筆の扱いをすっかりマスターしていました
    先生に教えてもらった筆の扱いをすっかりマスターしていました

  • とにかく楽しそうな笑顔が印象的な造形の時間でした
    とにかく楽しそうな笑顔が印象的な造形の時間でした

ともりき先生よりひとこと
どんどんと生活のリズムが早くなってきている現代。第一印象が大切といった言葉をよく街で耳にしますが、この第一印象を形づくる様々な事との出会いの場が、実生活でのリアルな体験のみでは無くなった様に感じています。

SNSなど、インターネットを介しての体験が、その初めての場となることも珍しくなくなりました。造形活動においても、インフルエンサーや映像クリエイターたちの手により、創作プロセスの良いところのみを抽出した、疾走感のあるキラキラしたコンテツが、たくさん提供されています。子どもたちの間でも、こうした数々のコンテンツを通じて、自由に思いのまま表現する楽しみを疑似体験できることで、色々な作品づくりについて、良く知ったことの一つとしていつの間にか記憶されている様です。これ自体はむしろワクワクする話ではありますが、それらコンテンツが良く出来ていればいる程に、自らの手を動かしてのライブ体験は、より一層大切であり、かけがえの無い価値がある様にも思います。

クレヨンや筆が紙の上を走るときに伝わる指先の感覚、軌跡として次々に現れる色彩から感じる視覚、筆を絵の具に浸した時の音が聴覚までを刺激し、自らの心を、そして時には周りのお友だちの心を揺さぶります。

感動的な色彩やかたちとの出会いの瞬間。

本当の意味での「初めての出会い」とは、どうあるべきか。こんな事を考えながら、年少組の最も大切な時期のひとつである、初めての1学期での活動をご一緒させて頂きました。
いよいよ始まった幼稚園での生活の中で、この造形活動を通じて、芸術のお庭から両腕に抱えきれないほどの「好き」を見つけ集めてもらえたら嬉しいです。

(造形活動講師・高橋智力)

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