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  • 2024.10.25

    小さな色画用紙を使って絵を描いてみよう -年少組造形活動—

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 10月21日(月)に年少組が彫刻家の高橋智力先生による造形活動をおこないました。今回は画用紙に、小さく切った色画用紙をのりでたくさん貼りつけて、絵を制作しました。
 「線を太くするにはどうしたらいい?」「線をもっと長くしたいときはどうする?」。智力先生の問いかけに子どもたちから「線をまっすぐ延ばして貼る!」「横に貼る!」など次々とアイデアが挙がりました。「やりやすいと思うのりの使い方を試してみて。たくさん使うのか少しとって使うのか、最初に画用紙に塗るのか一つ一つの紙に塗るのか、いろいろなやり方があるよ」と、先生から声をかけられて作品作りに取り掛かりました。
 同じ形、同じサイズの色画用紙を使ってスタートした造形活動。完成した作品は一つ一つ全く違って子どもたちの個性が輝いていました。今回の造形活動でも、作品作りに熱中しながら楽しむ子どもたちの顔を見ることができました。

  • 小さな色画用紙を繋ぎ合わせて貼ることでいろいろな線を描きながら絵を描いてみます
    小さな色画用紙を繋ぎ合わせて貼ることでいろいろな線を描きながら絵を描いてみます

  • 台紙となる色画用紙はそれぞれ好きな色を選びました
    台紙となる色画用紙はそれぞれ好きな色を選びました

  • 小さく切った色画用紙をのりで台紙に貼っていきます 色選びも作品作りの大切なポイント
    小さく切った色画用紙をのりで台紙に貼っていきます
    色選びも作品作りの大切なポイント

  • 「やりやすいなと思うのりの使い方を覚えよう」 先生の言葉どおりいろいろな塗り方をしていました
    「やりやすいなと思うのりの使い方を覚えよう」
    先生の言葉どおりいろいろな塗り方をしていました

  • のりを台紙の画用紙に塗ってそこに小さい紙を置いていく方法も子どもたちが考えた一つのアイデア
    のりを台紙の画用紙に塗ってそこに小さい紙を置いていく方法も子どもたちが考えた一つのアイデア

  • 思い思いの形を描いています
    思い思いの形を描いています

  • 作品について先生と話しながら制作しました
    作品について先生と話しながら制作しました

  • 思った形に貼れないときは先生にアドバイスをもらうことも
    思った形に貼れないときは先生にアドバイスをもらうことも

黙々と作品作りに取り組む子どもたち
 

ともりき先生よりひとこと
単一の小さな棒状の長方形を連続させることで描写するチャレンジです。全員が同じ形状の素材を使うにも関わらず、子ども達それぞれの個性がとても良く発揮されていて、見ていると本当に楽しい気持ちになると思います。線を繋げて面を表現し、またその面をさらに組み合わせていろいろな形へと変化させていくのか、もしくはパラパラと散りばめることで綺麗な模様の様な表現、さらには重ね貼りを繰り返すことで迫力のある表現へ繋がった作品があったりと、作品のひとつひとつに子ども達の感動が詰まっています。
加えて、発想の膨らませ方にも注目してみてください。算数的なアプローチもあれば、心のままに色彩や雰囲気を楽しんだり、ダイナミックに糊を伸ばした上に偶発的な美しさや面白さを楽しんだりと、本当にさまざまな子ども達の自由な気持ちの軌跡を見つけることが出来ることと思います。

表現にいろいろな正解がある様に、その表現に辿り着く為の「糊付け」の方法ひとつとっても様々な方法があって良いのではないかと考えています。そして願わくば、自分にとって都合の良い使い方を、その時その時で自分で判断できる様になってもらえたらと思っています。
私の方で『こうやって糊を使いましょう』と、ただ子ども達へ答えを渡すのではなく、それぞれ自分にとっての「最適解」を自ら探すという行程が一段入ることで、目的を見失わない力、自分のゴールにまっすぐ辿り着く力の基礎づくりへと繋がってくれれば良いなと思います。

(造形活動講師・高橋智力)

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