幼稚園生活

最近の出来事

 10月10日(木)に年中組が彫刻家の高橋智力先生による造形活動を行いました。今回は、ペットボトルを使った楽器、カシシ作りに挑戦しました。
 空のペットボトルにセラミスという土を入れるところからカシシ作りがスタート。ペットボトルの小さな入り口に、口の大きな紙コップに入ったセラミスをどうやってこぼさず入れるか、智力先生が子どもたちに問いかけました。「スプーンで入れる」「手で少しずつ入れる」「ペットボトルのキャップを使う」など色々なアイデアがでました。「どれも正解!今回は紙を使って入れてみよう」と智力先生。くるっと巻いた紙を漏斗として使い、こぼさず上手に入れることができました。「振ってみよう!楽器が完成したよ。楽器の飾りをつけてみよう」。智力先生のお手本のとおり、ペットボトルの上部に絵具で色を塗り、下部には色紙を巻き付けて、のりで貼りました。色紙にはハサミで切り込みを入れ、ひらひらとした洋服のような仕上がりに。いくつもの工程を集中しながら一つ一つ重ね、作品を作りました。白と黒のシールが配られ、智力先生から「好きなように貼っていいよ!」と声をかけられると丸いシールを目や口などに見立てて貼っていました。最後に小さな色画用紙を自分の好きな形に切って貼り、髪の毛・ほっぺ・口・まゆげなどの装飾を施し、素敵な作品が完成しました。

  • 紙を使って素早くこぼさずセラミスをペットボトルに入れる方法を覚えました
    紙を使って素早くこぼさずセラミスをペットボトルに入れる方法を覚えました

  • あっという間に楽器の完成! 嬉しそうにシャカシャカ振っていました
    あっという間に楽器の完成!
    嬉しそうにシャカシャカ振っていました

  • 最初はペットボトルの上部に筆で絵具を塗っていきました
    最初はペットボトルの上部に筆で絵具を塗っていきました

  • 作品作りが始まるとみんな真剣な表情で集中し始めました
    作品作りが始まるとみんな真剣な表情で集中し始めました

  • 好きな色の色紙を選びます
    好きな色の色紙を選びます

  • 色紙に切り込みを入れていきます
    色紙に切り込みを入れていきます

  • 最後まで切らず途中でハサミを止める難しい作業をみんな上手にできていました
    最後まで切らず途中でハサミを止める難しい作業をみんな上手にできていました

  • 切った色紙を巻き付けて…
    切った色紙を巻き付けて…

  • 2枚の色紙を重ねて貼り付けます
    2枚の色紙を重ねて貼り付けます

  • 目を貼る瞬間に自分と作品の距離が一気に近くなります
    目を貼る瞬間に自分と作品の距離が一気に近くなります

  • 完成に近づき子どもたちの顔にも笑顔が溢れます
    完成に近づき子どもたちの顔にも笑顔が溢れます

  • さらに素敵な作品に!顔や装飾をさらにつけていきます
    さらに素敵な作品に!顔や装飾をさらにつけていきます

こんな素敵な作品に仕上がりました!
 

ともりき先生よりひとこと
飾っても遊んでも楽しい楽器、カシシの制作です。技術的にはこれまで体験してきた色々なことの全てを発揮しながらのチャレンジとなります。
選ぶ、塗る、切る、貼るといった要素それぞれに「どれくらい?」という自分だけのさじ加減が必要となります。作品に使用している3本の帯状の色画用紙は、子ども達自らコーディネートし、どんな色を隣に置くとカッコよく、そしてかわらいらしくなるのかをワクワクした表情で選んでいました。
また、この帯にハサミを入れることで作り上げる、スカート部分の切り方ひとつとっても、子ども達それぞれの個性を強く感じとれるかと思います。
制作にあたり、なるべく帯の切り方を子ども達には詳細を曖昧に伝える様にし、どのくらいのスパンや深さで切り込みを入れていくのかという部分を、子ども達に判断を委ねています。
こうして、自分が「いいね!」と思いを込めながら貼った紙の一枚一枚は、自分で決めた物の積み重ねとなり、その集合体として今回の作品が誕生しています。

誰かに言われて行う作業ではなく、自らの制作として生まれた作品達。それらを目にした私達もついつい作者本人の様子を思い浮かべてはクスッとしてしまうことでしょう。
そして、そんな私達の様子を目にした子ども達は、この上ない自信と誇りを手にいれる事になると信じています。

(造形活動講師・高橋智力)

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